自分を取り戻しにいくのだろうか、それとも、新しい自分に会いにいくためなのだろうか
僕、広島県出身なのですが、高校生のころってゲームばっかりやっていたんです。当時は、据え置き型のゲームのRole-Playing Game (RPG)全盛期の時代です。『ドラクエ』や『ファイナルファンタジー』に出てくる遺跡に憧れ、「冒険が僕を求めている。“遺跡”に行ってみよう」と。電車や車でめぐる旅を“点の旅”とすれば、自転車と徒歩の旅は“線の旅”、まるでRPGが現実になったみたいじゃないですか。じゃあ、とりあえず手元にあった自転車で、行けるところまで行ってみよう、そうしてはじまったのが、僕の旅です。