#016 和田ありすさん

院生のキャリアパスとして、大学の教員になるということはもちろんその一つなのですが、もし研究助成をする仕事につきたいと思ったら、修士卒のほうが研究者の業界のことがわかっているのでいいかもしれないですね。では、人文社会系の修士卒であることにはどういったメリットがあるの?と聞かれたら、私の仕事は基本的にデスクワークなので、「文字をひたすら扱い、文章もたくさん読む仕事をするにあたって、文学部・人文社会系研究科にいたことは大きなメリットになっています」と答えます。文字に対する抵抗が比較的ないですし、私のいる業界では明確な説明をしなければいけない場面がたくさんあるので、言葉を正確に扱う、ということは文学部や人文社会系研究科で培った大きな能力だと思います。卒業論文や修士論文、もし博士課程までいったらたくさん論文やレポートを書かれると思うので、読むこと、書くこと、そして“言葉”を扱って正確に説明する能力を身につけることは、研究だけでなく、他の仕事にも活かせると思います。

#015 金 そよんさん
答えがないなんて素晴らしい
#014 徳田 雄人さん
「失敗しない」なんてもったいない
#013 想田 和宏さん
観察映画という生き方
#012 岡村 信悟さん
文学部で学んだ比較不可能な価値の共存
#011 石井 遊佳さん
根源的なものほど一見無用物
#010 濱口 竜介さん
やってみる。6割できたらいいと思う
#009 越前 敏弥さん
"翻訳"という仕事にめぐり合う
#008 畑中 計政さん
先生ってカッコいい
#007 佐藤 祐輔さん
ビジネスにとっていちばん大事なのは「正義」だと思うんです
#006 大澤 真幸さん
そして同じ問いに立ち返る
#005 羽喰 涼子さん
私は編集者の道を行く
#004 内田 樹さん
乱世にこそ文学部へ!
#003 佐治 ゆかりさん
自分がやりたいことをちゃんとやろう
#002 前田 恭二さん
人間のありようとして美を求める
#001 森下 佳子さん
野放し状態で「ものの見方を学ぶ」