TEL: 03-5841-3734
所在地: 法文2号館1F

 日本語教室では、人文社会系研究科・文学部での勉学や研究で求められる高度な日本語力を養うことを目的に、(1)日本語科目の開講、(2)日本語集中講座の開講、(3)学習サポートの実施、(4)その他の取り組みを通して日本語教育の充実を図っている。

(1)日本語科目
 人文社会系研究科・文学部の留学生の在学段階に応じて必要とされる日本語の違いや個々の学習ニーズに対応するために、①スキル別、②アカデミック・ジャパニーズ、③専門への橋渡し、の三つの観点から中級後半~上級の日本語科目を開講している。①スキル別科目は、各自が研究を始めるにあたって基礎となる日本語力を強化することを目的としている。②アカデミック科目は、専門分野のゼミや研究活動で必要となる日本語力を身に付けることを目的としている。③専門への入門科目は、文語に関する基礎知識を身に付けることを目的としている。これらの日本語科目は、各セメスター13回、1回105分で実施している。単位は付与されない(単位を必要とする留学生のためには、人文社会系研究科授業科目「日本語アカデミック・ライティング1」「同2」「同3」「同4」等が開講されている)。

(2)日本語集中講座
 各セメスターの終わりに日本語集中講座を複数開講している。日本語集中講座では、Sセメスター及びAセメスターの日本語科目では扱いきれない内容を取り上げて、留学生に学習の機会を提供している。例えば日常的な日本語に焦点を当ててコミュニケーション力を養う講座や、複数の観点から日本語で討議する講座、日本語の特徴を理解するための講座、史料を読む上で必要となる漢文の基礎知識を学ぶ講座等を開講している。1講座4~10回、1回105分で実施している。単位は付与されない。

(3)学習サポート
 日本語学習支援の一環として、人文社会系研究科・文学部の留学生を対象とした学習サポートを行っている。博士課程の学生が学習サポーターとして留学生の日本語学習上の疑問点に個別に対応し、論文・レポートの一部や発表資料等の添削、会話練習、学習相談を行っている。

(4)その他の取り組み
 上述した一連の教育の内容・方法を改善し向上させるための取り組みの一環として各種研究会を実施し、教育と研究の両面から日本語教育の充実を図っている。また、非常勤講師との講師会や学習サポーターとのミーティングを実施し、担当者からの報告、意見交換、情報交換等を通して相互に連携を図っている。