- 敵前を、大事なものを抱えてきわどくすり抜けていくやり方 出口 剛司(社会学) 今に至る自分の人生で、選択とか、決断とか、それを可能にする複数の選択肢や可能性などあったのだろうか、と振り返ると、答えは否です。もちろん、後から振り返ると、これ以外のさまざまな可能性も思い...
- 不東——日本を出るという決断—— 納富 信留(哲学) 人生にはいくつかの転機がある。新しい局面を開く、そんな決断である。私にとってもっとも重要だったのは、東大の大学院でギリシア哲学を学ぶなかで、そこを出てイギリス・ケンブリッジ大学に留学すると...
- 学生時代のいくつかの選択の記 梶原 三恵子(インド語インド文学) 古代インドのバラモン教の聖典であるヴェーダ文献を研究の対象としている。 大阪大学文学部に入学して、最初の二年間は初修外国語のドイツ語に明け暮れていた。二年生のときにサンスクリット語初級の授...
- フランス語を学ぶことで新たな自分と出会う 塚本 昌則(フランス語フランス文学) 世の中には、迷いのない人というのがいる。私が所属するフランス文学研究室では、かつて同僚だった二名が、中学生の時すでに将来仏文学者になると決心していたと言った。私はといえば、まったくの偶然か...