職名 准教授
専修課程 宗教学宗教史学専修課程
専門分野 宗教学宗教史学専門分野
研究室 宗教学宗教史学研究室
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近代インド周辺の宗教性やオリエンタリズムの問題を、特に言説と慰霊表現に着目して研究している。主要な研究テーマは宗教と東洋(インド)と死の三つである。これらはみな、近現代において世界と日常から疎外されてきたものである。そこに見られる、人間が自/他を分かち・結ぶ思考のあり方に関心を持っている。学生時代より、近代のインド研究が成立、展開する中で、どのようなインド認識と宗教認識が成り立ったのか、そこに現代に続くどのような系譜や問題を見いだせるかを問う研究を行ってきた。そこから、インドにおいて「スピリチュアリティ」とか「世俗主義」といったいわゆる近代的宗教概念がどのように立ち現れ用いられてきたかを考える研究や、インドに残る英人墓地の慰霊表現の成り立ちやその社会文化的意義を考える研究を行っている。アジア研究資料の活用に関する研究もしており、上記研究においてもデータベース等の効率的活用を課題の一つとしている。
共著に『アジア研究図書館所蔵奈良毅文庫目録』、分担執筆に『インド文化読本』、『世界哲学史7――自由と歴史的発展』、『図書館がつなぐアジアの知――分類法から考える 』など。