職名 助教
専修課程 哲学専修課程
専門分野 哲学専門分野
研究室 哲学研究室

 フッサール解釈、およびそれに関連する範囲での言語哲学・心の哲学を専門とする。より具体的には、現象学の創始者であるE・フッサールの初期・中期の哲学の意義を、現代の言語哲学の観点から批判的に明確化する研究を行ってきた。近年では、20世紀後半以降様々に議論されている「意味理論と形而上学のどちらに先行性を認めるか」という問題に対して、現代英米哲学にない視点を提供するものとしてフッサール現象学を再解釈する作業を進めているほか、現在「意味論」と「メタ意味論」と呼ばれる区別の浸透が、20世紀後半以降、言語・意味・思考・概念など広く志向性に関わる主題について、それまでの理解・前提をいかに破壊し、変容させ、再統合していったのかを追跡する作業にも着手している。また、言語哲学や心の哲学の応用として、言語の悪用の問題や複雑化したAIの説明可能性の問題などについても研究を行っている。