塚本 昌則

 

1.略歴

 1982年 3月   東京大学文学部第三類フランス語フランス文学専修課程卒業

 1984年 4月   東京大学大学院人文科学研究科修士課程入学(仏語仏文学)

 1987年 4月   東京大学大学院人文科学研究科博士課程進学

 1988年10月  パリ第12大学博士課程(~ 1991年9月)(フランス文学、フランス政府給費留学生)

 1992年 3月   東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学

 1992年 4月   東京大学文学部助手

 1994年 4月   白百合女子大学文学部専任講師(フランス文学)

 1997年 4月   東京大学大学院人文社会系研究科助教授(フランス語フランス文学)

 

2.主な研究活動

 a 専門分野 と b 研究課題

ポール・ヴァレリーを中心とする20世紀フランス文学研究。苦痛、眠り、エロス等々、知性では割り切れないものをどこまで明晰に捉えられるのか、終わりなき探求をおこなったヴァレリーの作家活動を、「夢」というトポスに焦点を当てて研究してきた。同時に、ヴァレリーが偏愛した断章形式についても、ブランショとバルトを視野におさめながら、分析を進めている。

また、科学研究費補助金による研究「フランス文学における時間意識の変化」(2004-2006年度)では、より広い視野から、現代の変化しつつある時間意識の把握を試みている。特に1910-30年代における<前衛>と<後衛>の錯綜した関係、さらにカリブ海の文学における時間意識の表現に焦点を当てながら、<近代>の特質の一端を明らかにすることを目指している。

 c 主要業績 

 (1) 著書

共著、「〈前縁〉とは何か?〈後衛〉とは何か?──文学史の虚構と近代性の時間」、平凡社、2010.3

 (2)論文

« Les Paradis artificiels et Monsieur Teste : la theatralisation de la conscience », Baudelaire et les forme poétiques, La Licorne, n°83、pp.193-203、2008

« La modernité et la simulation chez Valery ? les puissances de l'inachevement」、Paul Valery : « Regards »  sur l'histoire、Presse Universitaire Blaise-Pascal, pp.327-334, 2008

「心の中のフレーム」、水声通信、27号、11-22頁、2008.11

「シュルレアリスム的視覚体験とは何か」、水声通信、27号、45-53頁、2008.11

「二十世紀フランス文学と死──類型化の試み」、死生学研究、11号、2009.3

 (3) 書評

「年末回顧『外国文学(フランス)』」、その他、『週刊読書人』、2008.12

「エリック・マルティ/アントワーヌ・コンパニョン/フィリップ・ロジェ『ロラン・バルトの遺産』」、みすず書房、その他、『週刊読書人』、2009年3月13日号、2009.3

「2009年フランス文学回顧『2009年フランス文学回顧』」、2009、その他、『週刊読書人』、2009年12月25日号、2009.12.

 (4) 解説

「無意識」と「錯綜体」──フランス作家たちの「抵抗」、その他、『フロイト全集月報』、13、2009.12

 (5) 学会発表

「フランス文学と〈私〉」、PESETO人文学学術会議、2008.3.28

« Qu'est-ce que le dehors ? — une lecture du “retour de Hollande” de Valéry », 国際コロック « Du recit du voyage à l’œuvre littéraire »での発表、東京大学大学院人文社会系研究科、2008.10.16

「クレオールの幼年時代──シャモワゾー『最期の身振り──カリブ海偽典』をめぐって」、クレオール再考、熊本大学、2009.11.8

 

3.主な社会活動

 (1)学会

「日本フランス語フランス文学会」、役員・委員、常任幹事 大会担当幹事、2006.5~2007.5

「日本フランス語フランス文学会」、役員・委員、編集委員、2007.5~