職名 教授
専修課程 現代文芸論専修課程
専門分野 現代文芸論専門分野
研究室 現代文芸論研究室
詳細情報 詳細情報【PDF: 376KB】
2012-2013年度【PDF: 999KB】
2014-2015年度【PDF: 229KB】
2016-2017年度【PDF: 163KB】
2018-2019年度【PDF: 182KB】
2020-2021年度【PDF: 184KB】

研究の中心はアルフォンソ・レイェス(メキシコ 1889-1959)、アレホ・カルペンティエール(1904-1980)というふたりの作家。ふたりはいずれも詩や小説といった文芸の分野には限らない多方面で活躍した知識人で、ヨーロッパと南北アメリカの間を往還し、大西洋の両側において確固たる存在感を示した人物だった。文学作品の分析だけでなく、このようなふたりの足跡を文化史的視点から位置づける試みも重要だと認識している。

一方で、ふたりの豊かな想像力は、私の発想の源にもなっている。著書『ラテンアメリカ主義のレトリック』(東京外国語大学に提出した博士論文を加筆・修正したもの)はレイェスのエッセイについての解釈から出発してできた論考だ。私の初めての翻訳書カルペンティエール『春の祭典』からはいまだに多くの発想をもらっている。

ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』(共訳)らの翻訳もある。著書『テクストとしての都市 メキシコDF』(東京外国語大学出版会)ではレイェスとボラーニョを多く引用している。