研究代表者・下田正弘は、一連の科学研究費補助金事業において、仏教学研究を通し、人文学全体のデジタル研究環境の構築を図り、文字、テキスト、画像に関し、Unicode、TEIガイドライン、IIIFという、国際標準の策定活動に携わってきました。本発表は、これらのうち、テキストにおけるTEIガイドラインに関する成果になります
2021年2月25日に公表されたTEIガイドライン(Text Encoding Initiative Guidelines)P5 version 4.2.0において、日本語のルビがガイドラインの基本構造の一つに組み込まれました。
これによって、非欧米圏の日本語資料が有する固有のセマンティクスが、1987年から欧米の人文学研究者を中心に策定されてきた人文学のための国際標準のデータ形式として、初めて認知されました。
この成果により、データ駆動型研究へと向かう国際的な人文学の動向において日本語の資料が適切に扱われるのみならず、多言語を横断する多様な様態の資料の研究がより精確に実現できることになります。

 

詳細については、こちらのプレスリリース(PDF)をご覧ください。