大学院人文社会系研究科・文学部では、6月24日(土)14時から本郷キャンパス法文2号館において第8回東京大学文学部公開講座を開催しました。今回のテーマは「ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフ――ロシア文学の鬱蒼たる森を探索する」、講師は本研究科欧米系文化研究専攻の沼野充義教授(現代文芸論)が務めました。

 

本公開講座は、平成12年から附属北海文化研究常呂実習施設のある北海道北見市常呂町で開催している「東京大学文学部常呂公開講座」を、より多くの方に発信し、社会連携を一層深めることを目的として、本郷キャンパスにおいても開講しているものです。

 

大西克也副研究科長による司会のもと、冒頭に佐藤健二人文社会系研究科長・文学部長から開会の挨拶があり、本講座への期待が語られました。沼野教授による講義は、様々なロシア文学作品について、実際に作品の一部を引用しながら一般の参加者にもわかりやすい形で進められました。

 

今回は、ロシア文学に関心のある多くの方々に来場いただき、270名近くの参加者をお迎えしました。また、7割の方からアンケートにご回答いただき、次回以降の本講座への期待の声が数多く寄せられ、また実に多様なテーマへの関心を窺うことができました。「ユーモアたっぷりでとても楽しかった」、「ロシア文学に興味がわいた」といった感想もいただき、今回の講座の好評ぶりが窺える結果となりました。

 

次回の第9回文学部公開講座の開催については、決まり次第HPにてお知らせします。

 

 

講義をおこなう沼野教授

 

 

熱心に聞き入る参加者