人文社会系研究科・文学部 野谷文昭(のやふみあき)教授(現代文芸論)が、会田由翻訳賞を受賞されました。会田由(ゆう)翻訳賞は、75年、財団法人日本スペイン協会が、「ドン・キホーテ」などの翻訳者、故・会田氏を記念して創設され、優れたスペイン語訳と和訳の訳者に贈られる歴史ある翻訳賞です。

野谷教授は、20世紀中葉に始まったラテンアメリカ小説の〈ブーム〉 で中軸的な役割を演じたガルシア・マルケス、マヌエル・プイグ、アルフレド・ブライス・エチェニケらの長篇や、ラテンアメリカ現代詩を代表するオクタビオ・パス、パブロ・ネルーダらの詩篇を翻訳紹介しています。また、同時代のスペインでサルバドール・ダリとともにシュルレアリスム映画の基礎を築いたルイス・ブニュエルの知られざる作品の数々の翻訳紹介にもにも尽力するなど、多方面にわたる業績が認められました。