東京大学フューチャーセンター推進機構
大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター
共催 公開講演「中国語の時空間」
 2019年12月14日開催


ロングセラー『中国語はじめの一歩』の著者が、日本語との比較を通して、中国語の時空間の特徴を解き明かします! 知っておくと中国旅行にも役立ちます。


日時 2019年12月14日(土) 15:00~17:00(入場 14:30より)
会場 東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト1階多目的ホール
講師 木村 英樹(東京大学名誉教授・追手門学院大学客員教授)
司会 小佐野 重利(東京大学フューチャーセンター推進機構特任研究員)
演題 「中国語の時空間」

空間詞の「あと」と「さき」は、「上」と「下」や「みぎ」と「ひだり」の関係と同様、反対語である。ところが、これが時間詞に転じると、「あとで話すよ」「さきのことは分からない」と、いずれも〈未来〉を指す類義語になる。「あとあと」も「さきざき」も〈未来〉を指す。かと思えば、「さきの戦では多くの若い命が失われた」のように、「さき」は〈過去〉も指す。「さきごろ」も〈過去〉である。悩ましい!一方、中国語では、時間詞としての“前”は〈過去〉を指し、“后”は〈未来〉を指す。「おととい」が“前天”で、「あさって」は“后天”。「先日」は“前些日子”。ところが、「先週」となると“前”は使わず“上星期”という。「来週」なら“下星期”。「週」や「月」では、“上”“下”の対立が〈過去〉と〈未来〉を表し分ける。これまた厄介!物理学や哲学が問い続ける時間の普遍性の問題はさておき、ことばとしての表れを見る限り、時間の捉え方は言語ごとに多様であり、その意味において時間はまさに文化である。空間もまた然り。

講演では、中国語の時空間表現の特質を日本語との比較を通して考察し、中国語話者における時空間認知のあり方の一端を明らかにしたい。(中国語に関する予備知識は不要)

講師紹介

【東北大学魯迅記念教室にて】

木村 英樹

プロフィール

1953年京都市生まれ。東京大学名誉教授・追手門学院大学客員教授。専攻は中国語学。

主要業績

『中国語の文法構造』(白帝社、1986年、共訳)、『新版中国語入門Q&A101』(大修館書店、1987年、共著)、『文法講義』(白帝社、1995年、共訳)、『ヴォイスの対照研究』(くろしお出版、2008年、共編著)、『中国語文法の意味とかたち』(白帝社、2012年)、『中国語はじめの一歩〔新版〕』(筑摩書房、2017年)、『漢語語法的語義和形式』(中国・商務印書館、2018年)。

事前申し込み

定員 80名(参加無料)事前申し込み 

申し込み(ウェブ登録)は、以下のURLからお願いします。定員に達しましたら、申し込みはできなくなりますことをご了解ください。

URL:https://www.l.u-tokyo.ac.jp/jisedai-future191214/form.html

問い合わせ

東京大学フューチャ―センター推進機構事務室(担当 覚張)
電話 04‐7135‐5552

企画協力

株式会社集英社