第44回心理学研究室セミナー(大江朋子先生) 2019年5月27日開催


文学部心理学研究室では、第44回心理学研究室セミナーとして以下のような講演会を開催しますので、ふるってご参加下さい。なお、講演内容は大学院生以上を想定しております。


第44回心理学研究室セミナー

日時:2019年5月27日(月) 午後5時から

場所:法文1号館2階 212教室

【講師】 大江朋子先生 (帝京大学)


【演題】 「体温調節システムが生み出す社会的認知」

【要旨】

体温調節は多くの生物にとって生命維持に欠かせない機能の一つです。ヒトの身体の表面や内部には温度を感知するセンサーが多数あり,それらのセンサーによって感知された温度情報は脳内で統合された後,発汗,ふるえ,血管の拡張や収縮,エアコンや着衣の調節など,体温を制御するための反応を引き起こします。このシステムの影響は強力だと考えられ,その影響の範囲を一見超える自己認知や他者認知,攻撃行動,向社会的行動,消費者行動にまで影響することが知られています。ただし,体温調節システムがこれらの反応に及ぼす影響の方向性は一定ではなく,その影響過程の存在について懐疑的な意見もあります。ここでは,気温や体温を測定または操作した研究の成果から,ヒトの体温調節システムと社会的認知がいかなる関係にあるかをお話しします。