第39回心理学研究室セミナー(平井真洋先生) 2018年5月14日開催


文学部心理学研究室では,第39心理学研究室セミナーとして以下のような講演会を開催しますので,ふるってご参加下さい。なお,講演内容は大学院生以上を想定しております。


第39回心理学研究室セミナー

日時:2018年5月14日(月) 午後5時から

場所:法文1号館3階 312教室

【講師】 平井真洋 (自治医科大学)


【演題】 「社会的認知発達における身体・遺伝・環境の役割」

【要旨】

時々刻々動的に変化する社会状況に適応するためには,他者から発せられる社会的シグナルを(たとえ不完全な情報であったとしても)素早く正確に検出する必要がある.本講演では,社会的認知における身体の役割に焦点を当て,その処理メカニズムを「身体の外側」と「身体の内側」から概観する.前半では,他者の動き知覚に関する知覚メカニズムに関して,わずか十数個の光点運動のみから他者の動きを知覚可能な「バイオロジカルモーション」を一例として取り上げ,その知覚メカニズム,発達的側面について,定型・非定型発達児(乳幼児,児童,自閉スペクトラム症,ウィリアムス症候群)を対象した一連の研究を紹介する.後半では社会的認知における身体の役割を,他者視点取得課題,知覚-運動課題について,非定型発達児,神経変性疾患を対象とした最近の研究を紹介する.これらを踏まえ,社会的認知における身体・遺伝・環境の役割について講演者のこれまでの一連の研究を整理し,考察したい.