第53回心理学研究室セミナー(古屋晋一先生) 2021年11月29日開催


文学部心理学研究室では、第53回心理学研究室セミナーとして以下のような講演会を開催しますので、ふるってご参加下さい。なお、講演内容は大学院生以上を想定しております。


第53回心理学研究室セミナー

日時:2021年11月29日(月) 午後5時から

場所:オンライン開催 ※下記、問い合わせ先を参照。


【講師】 古屋晋一先生 (Sony CSL)

【演題】 「音楽家のスキルの限界とメタ可塑性」


【要旨】

これまでの音楽家を対象とした研究は,幼少期からの長期的な訓練が感覚・運動・認知機能や中枢神経系の構造や機能に及ぼす影響を明らかにすることを目指したものが主であった.そのため,音楽家と非音楽訓練経験者(非音楽家)を比較した横断研究や,非音楽家を対象に短期的な音楽訓練を行う縦断研究が行われてきた.しかし,音楽家自身は,より多種多様な表現を具現化するため,さらなる日々の研鑽を経て,さらにスキルを洗練させることに挑戦している.そのため,音楽家の熟達を支援するためには,エキスパート特有の脳神経系の可塑性の仕組みや,過去の訓練が可塑性に及ぼす影響(メタ可塑性)について明らかにする必要がある.本講演では,特に音楽家の感覚運動機能に関する可塑性やメタ可塑性の仕組みについて,健常な音楽家と過剰訓練により発症した脳神経疾患である局所性ジストニアを罹患した音楽家を対象とした,行動評価や心理物理実験,非侵襲脳刺激,脳機能イメージングを用いた研究の成果に基づいて紹介する.さらに,ロボティクス技術を利活用した新しい介入方法の成果について概説し,音楽家に見られるスキルの天井効果を打破する要因について議論する.



参加ご希望の方は、所属・氏名を明記のうえ、心理学研究室にメールでお問い合わせください。

(問い合わせ先)心理学研究室 shinri -at- L.u-tokyo.ac.jp  (-at-を@に変更)