
撮影 上野則宏
第一次世界大戦期の欧米諸国は、戦意発揚・戦時公債などを目的として多数のポスターを作製したが、昭和初期の日本では、再び緊迫する国際情勢を背景に、戦意発揚のプロパガンダを欧米に学ぼうとして、先の大戦期ポスターが収集された。西洋史学研究室にも東西電球株式会社社長(当時)益田元亮氏から寄贈された29点が所蔵されている。写真はその一枚、イタリアで作製された戦時国債の宣伝ポスターであり、「純利率5%の統合公債、額面100リラの債券を90リラにて発行」との謳い文句で購入を呼びかけている。同種のポスターは各国で作製され、ドイツ製の一枚には「最後の一撃は第八次戦時国債」などという勇ましい標語も見られる。