深沢 克己 FUKASAWA Katsumi
略歴
| 1978年4月 | 東京大学大学院人文科学研究科西洋史学専攻博士課程入学 （1984年3月 同課程単位取得満期退学） |
| 1980年10月 | フランス・プロヴァンス第1大学第3課程（歴史と文明）登録 |
| 1984年12月 | 同課程修了 フランス第3課程博士号（歴史と文明）取得 |
| 1986―94年 | 九州大学文学部助教授 |
| 1994―95年 | 九州大学文学部教授 |
| 1995年― | 東京大学大学院人文社会系研究科教授［現在に至る］ |
| 1997年 | フランス・ボルドー第3大学歴史研究科客員教授 |
| 2005年 | フランス・ニース大学文学部客員教授 |
| 2007年 | フランス・南ブルターニュ大学人文社会科学部客員教授 |
専門領域
- 近世ヨーロッパ国際商業史
- 近世フランス港湾都市史
- 16-17世紀フランス宗教社会史
- 18-19世紀フリーメイソン史
主要業績
著書
- Toilerie et commerce du Levant au XVIIIe siècle. D'Alep à Marseille, Paris, Éditions du CNRS, 1987, 247 p.
- （共著）近藤和彦編『西洋世界の歴史』（山川出版社、1999年）
- （編著）『近代ヨーロッパの探究9 国際商業』（ミネルヴァ書房、2002年）
- 『海港と文明―近世フランスの港町』（山川出版社、2002年）
- （責任編集）『港町の世界史2 港町のトポグラフィ』（歴史学研究会編、青木書店、2006年）
- （共編著）『信仰と他者―寛容と不寛容のヨーロッパ宗教社会史』（東京大学出版会、2006年）
- 『商人と更紗 近世フランス＝レヴァント貿易史研究』（東京大学出版会、2007年）
- （編著）『ユーラシア諸宗教の関係史論―他者の受容、他者の排除』（勉誠出版、2010年）
- （共編著）『友愛と秘密のヨーロッパ社会文化史―古代秘儀宗教からフリーメイソン団まで』（東京大学出版会、2010年）
論文
- 「アドリアン・ド・ガスパランの農学思想―19世紀南フランス農業の発展方向との関連で―」（『土地制度史学』84号、1979年、15-34頁）
- 「レヴァント貿易と綿布―18世紀マルセイユ商業史序説―」（『土地制度史学』109号、1985年、1-18頁）
- 「レヴァント更紗とアルメニア商人―捺染技術の伝播と東西貿易―」（『土地制度史学』111号、1986年、18-37頁）
- "Commerce et contrebande des indiennes en Provence dans la deuxième moitié du XVIIIｅ siècle"，Annales du Midi, tome 99-no. 178, 1987, pp. 175-192.
- 「18世紀のレヴァント貿易とラングドック毛織物工業―アレッポ向け毛織物輸出の変動をめぐって―」（『土地制度史学』125号、1989年、1-20頁）
- 「オスマン帝国期の国際商業都市アレッポ」（『イスラムの都市性・研究報告』研究報告編59号、1990年、1-26頁）
- 「18世紀のフランス王立アフリカ会社とピアストル銀貨」（『イスラムの都市性・研究報告』研究会報告編26号、1991年、49-70頁）
- 「ルー商会文書の為替手形―18世紀金融技術の基礎研究―」（『史淵』131輯、1994年、17-45頁）
- 「18世紀のフランス＝レヴァント貿易と国際金融―ルー商会文書の為替手形―（上）」（『史淵』132輯、1995年、1-21頁）
- 「18世紀のフランス＝レヴァント貿易と国際金融―ルー商会文書の為替手形―（下）」（『史淵』133輯、1996年、1-31頁）
- 「18世紀フランス国際商業と貨幣流通」（『MUSEUM KYUSHU―文明のクロスロード』51号、1996年、46-56頁）
- 「ヨーロッパ商業空間とディアスポラ」（『岩波講座世界歴史・第15巻 商人と市場―ネットワークの中の国家―』岩波書店、1999年、181-207頁）
- 「レヴァントのフランス商人―交易の形態と条件をめぐって―」（歴史学研究会編『地中海世界史・第3巻 ネットワークのなかの地中海』青木書店、1999年、113-142頁）
- "Marseille, porte du Levant. Un essai de comparaison", in : Actes du 50e Congrès de la Fédération historique du Sud-Ouest, tome II, Bordeaux, porte océane, carrefour européen, Bordeaux, Fédération historique du Sud-Ouest, 1999, pp. 581-593.
- 「フランス港湾都市の商業ネットワーク」（辛島昇・高山博編『地域の世界史・第3巻 地域の成り立ち』山川出版社、2000年）
- "Les lettres de change et le commerce du Levant au XVIIIe siècle", in : Silvia Marzagalli et Hubert Bonin (dir.), Négoce, ports et oceans XVIe-XXe siècles. Pessac, P. U. de Bordeaux, 2000, pp. 61-79.
- 「フランス革命初期（1790年）における地中海商業ネットワーク―為替手形による商人間コミュニケーション―」（平成1012年度科学研究費補助金・基盤研究B・研究成果報告書『西欧の歴史世界とコミュニケーション』研究代表者・櫻井万里子、2001年、16-37頁）
- 「近世フランスの河口内港―港町のトポグラフィ―」（『歴史学研究』757号、2001年、24-35頁）
- 「比較史のなかの国際商業と国際秩序」（『社会経済史学会創立70周年記念・社会経済史学の課題と展望』有斐閣、2002年、119-131頁）
- "Topographie et urbanisme de Marseille au XVIIIe siècle. Essai d'histoire comparée", in: Institut de recherches sur les civilisations de l'Occident moderne. Évolution des mondes modernes (Séminaires de D.E.A., année 2001-2002). Paris: Université de Paris-Sorbonne, 2003, p.79-98.
- 「国際商業史と比較経済史―馬場哲氏の書評に応える―」（『史学雑誌』113編1号、2004年、99-108頁）
- 「近世フランス史における宗教的寛容と不寛容―ナント王令400周年をめぐる研究動向から―」（平成13-15年度科学研究費補助金・基盤研究B-2・研究成果報告書『ヨーロッパにおける宗教的寛容と不寛容の生成・展開に関する比較史的研究』研究代表者・深沢克己、2004年3月、1-17頁）
- "Urban Topography and Merchant Community of Marseilles in the Eighteenth Century", AJAMES (Annals of Japan Association for Middle East Studies). no. 20-2, 2005, p. 145-169.
- 「フランス海港都市のフリーメイソン―国際社交組織と秘教思想」（羽田正・責任編集『港町の世界史3 港町に生きる』歴史学研究会編、青木書店、2006年）
- "L'acceptation et l'exclusion de l'autre dans l'histoire française moderne", in: Yoshikazu Nakaji (dir.), L'Autre de l'oeuvre. Paris: Presses Universitaires de Vincennes, 2007, p. 299-312.
- "Les ports méditerraneéns et les grandes étapes du commerce du Levant à l'époque moderne"（平成17-19年度科学研究費補助金・基盤研究B・研究成果報告書『古代・中世・近現代ヨーロッパ港湾都市の空間構成と社会動態に関する比較史的研究』研究代表者・大津留厚、2008年、1-21頁)
- "De l'Inde au Levant:routes du commerce, routes des indiennes", in: Gérard Le Bouëdec et Brigitte Nicholas (dir.), Le goût de l'Inde. Lorient-Rennes: Musée de la Compagnie des Indes/Presses Universitaires de Rennes, 2008, p. 34-43.
- « L’histoire française moderne vue du Japon : la place incertaine du XVIIe siècle », XVIIe siècle, no.248, 2010, p. 491-498.
- 「18世紀末フランスの知的エリートとフリーメイソン―マルセイユの医師アシャールの内面的軌跡」（立教大学史学会『史苑』72巻1号、2011年、57-76頁）
- 「近世フランスの王権と宗教―比較の視点から」（小島毅編『東アジアの王権と宗教』アジア遊学151、勉誠出版、2012年、132-142頁）
- «Claude-François Achard dans sa jeunesse: médecin, académicien et franc-maçon marserllais à la fin du XVIIIe siècle», Province historique, t. LXII-fasc. 247, 2012, pp. 11-24.
- 「啓蒙期フリーメイソンの儀礼と位階―石工伝統から騎士団伝説へ」（東洋大学『白山史学』48号、2012年、27-61頁）
- 「啓蒙期ヨーロッパのインド趣味―更紗流行の社会文化史的意義について」（『国際服飾学会誌』42号、2012年、4-15頁）
- « Du Rite français au Rite écossais rectifié. Le choix de la Loge de la Triple Union de Marseille à la fin du XVIIIe siècle », in: Pierre-Yves Beaurepaire, Kenneth Loiselle, Jean-Marie Mercier et Thierry Zarcone (dir.), Diffusions et circulations des pratiques maçonniques XVIIIe-XXe siècle. Paris: Classiques Garnier, 2012, pp. 63-81.
翻訳・監修
- ミシェル・モラ・デュ・ジュルダン著『ヨーロッパと海』（平凡社、1996年9月）
- ポール・ビュテル著『近代世界商業とフランス経済 ―カリブ海からバルト海まで―』（共訳、同文舘、1997年12月）
- アンドレ・ジスベール、ルネ・ビュルレ著『地中海の覇者ガレー船』（創元社、1999年）
- ピエール＝イヴ・ボルペール著『「啓蒙の世紀」のフリーメイソン』（山川出版社、2009年）
書評・研究動向等
- 「回顧と展望 1987年の歴史学界、ヨーロッパ近代、フランス」（『史学雑誌』97編5号、1988年）
- "Le dernier ouvrage de Charles Carrière", Annales du Midi, tôme 104-no. 197, 1992.
- 「服部春彦著『フランス近代貿易の生成と展開』」（『史学雑誌』102編3号、1993年）
- 「回顧と展望 1993年の歴史学界、ヨーロッパ近代、一般」（『史学雑誌』103編5号、1994年）
- 「柴田三千雄・樺山紘一・福井憲彦編『世界歴史大系・フランス史3』」（『史学雑誌』105編6号、1996年）
- 「ニコラス・デ・ランジュ著・板垣雄三監修・長沼宗昭訳『図説世界文化地理大百科―ジューイッシュ・ワールド―』」（『史学雑誌』106編3号、1997年）
- 「近代フランス史研究における海の視点について」（地中海学会20周年記念『地中海学の20年』地中海学会、1997年）
- 「ジャン・ファヴィエ著・内田日出海訳『金と香辛料―中世における実業家の誕生―』」（『史学雑誌』107編7号、1998年）
- 「高山博著『ハード・アカデミズムの時代』」（『史学雑誌』107編12号、1998年）
- 「西川杉子著『ヴァルド派の谷へ―近代ヨーロッパを生きぬいた異端者たち―』（『史学雑誌』112編7号、2003年、129頁）
- 「コンファレンス・レポート 日本西洋史学会第55回大会公開シンポジウム『ヨーロッパの港町―空間構成と社会動態の比較史』」（『西洋史学』221号、2006年）
- 「羽田正著『イスラーム世界の創造』」（『イスラム世界』67号、2006年9月、64-71頁）
- 「三報告へのコメント―ヨーロッパ的視点から」（広島大学『史学研究』260号、シンポジウム特集「中・近世期の港湾都市と海域世界のネットワーク―海・都市・宗教」、2008月、58-62頁）
- Préface à Georges Koutzakiotis, Cavalla, une Échelle égéenne au XVIIIe siècle. Négociants européens et notables ottomans. Istanbul: Les Éditions Isis, 2009, pp. 7-10.
- 「ルネ・レモン著、工藤庸子・伊達聖伸訳・解説『政教分離を問いなおす―EUとムスリムのはざまで―』」（『史学雑誌』119編9号、2010年、115-116頁）
- « De la mort violente à l’âme errante. Réflexion sur les articles d’Yves Goudineau, Kuroda Hiroko et Olivier de Bernon », in : Anne Bouchy et Ikezawa Masaru (éd.), La mort collective et le politique. Constructions mémorielles et ritualisations. Tokyo : Institut des sciences humaines et sociales, Université de Tokyo, 2011, pp. 313-320.
- 「秘儀伝授における死の象徴性―モーツァルトの『魔笛』をめぐって」（『死生学DALSニューズレター』28号、2011年、2頁）
- 「小花模様の茜染更紗、またはヨーロッパ捺染の起源について」（京都服飾文化研究財団『Dresstudy』Vol. 59、2011年、4-9頁）
- 「高校世界史と大学の歴史教育を結ぶもの」（日本学術協力財団『学術の動向』2011年、24-27頁）
- 「回顧と展望 2010年の歴史学界 総説」（『史学雑誌』120編5号、2011年、1-5頁）
- 「回顧と展望 2011年の歴史学界 総説」（『史学雑誌』121編5号、2012年、1-5頁）
小稿・事典項目
- 「重商主義」「重商主義戦争」（『歴史学事典』第7巻『戦争と外交』弘文堂、1999年）
- 「ヨーロッパ移 民史の視点」（シンポジウム「ヨーロッパ移民の社会史・17-20世紀―エスニシティの形成と軋轢をめぐって―」『史学雑誌』110編8号、2001年）
- 「フランス東インド会社」（辛島昇他編『新訂増補・南アジアを知る事典』平凡社、2002年）
- 「港町の歴史的景観とその未来―フランスの事例から―」（日本港湾協会『港湾』80号、2003年10月、8-11頁）
- 「空間性と時間性のなかのヨーロッパとイスラーム世界―地域間交流史の諸相から―」（羽田正との対談、『クリオ』18号、2004年5月、1-36頁）
- 「東北の港町からフランスの港町へ―景観と空間構成の比較―」（『東北学院大学東北産業経済研究所紀要』23号、2004年3月、公開シンポジウム「港町景観の歴史とその将来」記録、30-43頁）
- 「港町の表象」、「移動する人々とフリーメイソン世界共和国」（工藤庸子・池上俊一編『都市と旅―フランス語で世界を読む』放送大学大学院文化科学研究科・言語文化研究II、放送大学教育振興会、2005年3月、143-179頁）
- 「コルベルティスム」「関税」（『歴史学事典』第12巻、黒田日出男編『王と国家』弘文堂、2005年2月）
- 「コルベルティスム」「ナントの勅令」（猪口孝他編『国際政治事典』弘文堂、2005年11月）
- 「商人資本」「国際分業」（『歴史学事典』第13巻、川北稔編『所有と生産』弘文堂、2006年）
- 「横浜から世界の港町へ―文明史的視点」（市民文化形成支援研究会編『都市、文化、社会―市民文化形成支援研究序説』第2巻・横浜開港150年記念シンポジウム記録集、春風社、2005年）
- 「更紗交易とアルメニア人による捺染技術の伝播」（小笠原小枝監修『別冊太陽・更紗』平凡社、2005年）
- 「ヨーロッパのプリント技術、その起源と発達」（国立民族学博物館特別展示『更紗今昔物語―ジャワから世界へ』カタログ、財団法人千里文化財団、2006年）
- 「海から見えてくるヨーロッパ文明の形成過程―沿海岸港と河口内港」（『水の文化』25号〈水の文化・舟運気分〉ミツカン水の文化センター、2007年）
- 「港」（『歴史学事典』第14巻、加藤友康編『ものとわざ』弘文堂、2007年）
- 「契約」（『歴史学事典』第15巻、樺山紘一編『コミュニケーション』弘文堂、2008年）
- 「マルセイユ―東方の門戸」（竹中克行・山辺規子・周藤芳幸編『朝倉世界地理講座―大地と人間の物語 第7巻 地中海ヨーロッパ』朝倉書店、2010年、190-196頁）
- 「友愛と秘密への道のり」（東京大学出版会『ＵＰ』461号、2011年3月、20-24頁）
- 「秘儀伝授における死の象徴性―モーツァルトの『魔笛』をめぐって」（『死生学DALSニューズレター』28号、2011年、2頁）
- 「小花模様の茜染更紗、またはヨーロッパ捺染の起源について」（京都服飾文化研究財団『Dresstudy』Vol. 59、2011年、4-9頁）
- 「高校世界史と大学の歴史教育を結ぶもの」（日本学術協力財団『学術の動向』2011年、24-27頁）
- 「現代世界と宗教」（『TASC Monthly』451号、2013年7月、3頁）
- « Métropole maçonnique : Marseille au XVIIIe siècle », in : Pierre-Yves Beaurepaire (dir.), Dictionnaire de la franc-maçonnerie. Paris : Armand Colin, 2014, pp. 175-178.
学会報告・講演
- Marseille, porte du Levant. Un essai de comparaison", in: Congrès du cinquantenaire de la Fédération historique du Sud-Ouest (Bordeaux, Musée de l'Aquitaine, 26 avril 1997).
- "Urban Topography and Merchant Circles of Marseilles in the Eighteenth Century", in: The Dynamism of Muslim Societies. Toward New Horizons in Islamic Area Studies. An International Symposium of the Islamic Area Studies (October 5-8, 2001, Kazusa Arc, Japan), Session 3 : "Ports, Merchants and Cross-Cultural Contacts".
- "Topographie et urbanisme de Marseille au XVIIIe siècle. Essai d'histoire comparée", in: Histoire moderne. Seminaire commun de DEA (Université de Paris-Sorbonne, Centre de l'Occident moderne: Paris, le 20 mars 2003).
- "L'acceptation et l'exclusion de l'autre dans l'histoire française moderne", in : L'autre de l'œvre. Colloque international organisé par les universités de Tokyo, de Genève et de Paris VIII (Université de Tokyo, Sanjo Conférence Hall, le 15 novembre 2003)
- (Presidence) "Nouvelles réalites et réajustements : strategies en Méditerranée", in : Crises, conflits et guerres en Méditerranée (XVIe-XXe siècles) : Histoire et géostratégie. Colloque international, Nice, les 17, 18 et 19 mars 2005 (Université de Nice Sophia-Antipolis, Centre de la Méditerranée moderne et contemporaine, le 18 mars 2005).
- "Entre la franchise et la prohibition : la question des cotonnades levantines à Marseille au XVIIIe siècle", in : La Loi, entre adhesions et résistances. Journée d'études, Aix-en-Provence (Maison Méditerranéenne des Sciences de l'Homme, le 17 juin 2005).
- 「フランス港湾都市における倉庫」（歴史学会月例研究会「倉庫から見た国家」第8回、日本女子大学、2004年1月9日）
- （司会・問題提起）「近代ヨーロッパ国際商業の成長要因と停滞要因―国家・市場・商人の役割―」（社会経済史学会第73回全国大会・パネルディスカッション、大阪市立大学、2004年5月30日）
- （司会）「16世紀以後のユーラシアにおける文化交流」（第2回日仏コローク「ユーラシアにおける文化の交流と転変(II)」東京大学・フランス高等研究院共催、東京日仏会館、2004年10月2日）
- 「問題提起―諸文明の界面」「近世のマルセイユとボルドー―空間性と他者性の比較論」（日本西洋史学会第55回大会・公開シンポジウム「ヨーロッパの港町―空間構成と社会動態の比較史」神戸大学文学部、2005年5月14日）
- (Présidence) "Lumières, sociabilité et espace public: le XVIIIe siècle", in : La franc-maçonnerie en Méditerranée (XVIIIe-XXe siècles). Modèles, circulations, transferts. Colloque international des 27-28-29 octobre 2005 (Université de Nice Sophia-Antipolis, Bibliothèque universitaire, le 27 octobre 2005).
- 「18世紀マルセイユのフリーメイソン―研究史・史料・問題提起」（日本西洋史学会第56回大会・自由論題報告、千葉大学工学部、2006年5月14日）
- "Les grandes étapes du commerce du Levant à l'époque moderne", in: Séminaire d'Histoire maritime (Université de Paris IV-Sorbonne, Institut de recherches sur les civilisations de l'Occident moderne, le 19 décembre 2006)
- "De l'Inde au Levant: routes du commerce, routes des indiennes", in: Le goût de l'Inde. L'impact culturel des échanges commmerciaux entre l'Inde et l'Europe aux XVIIIe et XIXe siècles (Colloque à l'Université de Bretagne-Sud, Lorient, le 4 juins 2007)
- （ディスカッサント）「中・近世期の港湾都市と海域世界のネットワーク―海・都市・宗教」（広島史学研究会大会シンポジウム、広島大学大学院文学研究科、2007年10月27日）
- （コメンテーター）「非業の死の記憶―追悼儀礼のポリティクス」（東京大学グローバルCOEプログラム「死生学の展開と組織化」・フランス国立極東学院・トゥールーズ大学社会人類学センター共催研究集会、東京大学、2008年9月19日）
- 「更紗の東西交易とヨーロッパ捺染の起源」（五島美術館特別展「古渡り更紗―江戸を染めたインドの華」記念講演会、五島美術館、2008年10月25日）
- （司会・趣旨説明）「信仰における他者―異宗教・異宗派の受容と排除の比較史論」（史学会第106回大会・公開シンポジウム、東京大学文学部、2008年11月8日）
- "Du Rite Français au Rite écossais Rectifié: le choix de la Loge de la Triple Union de Marseille à la fin du XVIIIe siècle", in: Diffusions circulations des pratiques maçonniques en Europe et en Méditerranée, XVIIIe-XIXe siècles. Colloque international des 2 et 3 juillet 2009 (Université de Nice-Sophia Antipolis, le 2 juillet 2009).
- 「高校世界史と大学の歴史教育とを結ぶもの」（日本西洋史学会第60回大会大シンポジウム「世界史教育の現状と課題」、別府国際コンベンションセンター、2010年5月29日）
- (Modérateur de table ronde) « Le jansénisime : spiritualité et polémique », in : Journée d’études dix-septiémistes françaises au Japon : théâtre, poésie, philosophie, histoire des idées (Université Waseda, le 3 novembre 2010).
- (Chairman) The first international workshop: “Religious Conflict, Religious Concord in Europe and the Mediterranean World” (University of Tokyo, Sanjo Conference Hall, November23, 2010).
- 「フランスの地中海港―時間と空間のなかのマルセイユ」（港湾空間高度化環境研究センター主催・第14回「港と文化を語る集い」、海運クラブ、2011年2月24日）
- (Chairman) The second international workshop: "Religious Conflict, Religious Concord in Europe and the Mediterranean World" (University of Tokyo, Institute for Advanced Studies on Asia, Grand assembly room, October 29. 2011).
- 「啓蒙の世紀のフリーメイソン―石工伝説から騎士伝説へ」（東洋大学白山史学会第49回大会公開講演、東洋大学、2011年11月26日）
- 「啓蒙期ヨーロッパのインド趣味―更紗流行の社会文化史的意義について」（国際服飾学会第31回大会・創立30周年記念講演、大妻女子大学、2012年6月9日）
- (Introduction and conclusion) The international symposium: “Religious Conflict, Religious Concord in Europe and the Mediterranean World” (University of Tokyo, Komaba Campus, Bldg. 18, Grand Hall, October 20-21, 2012)
- 「相剋と融和の近世ヨーロッパ宗教社会史―共同研究の成果と展望」（同志社大学文化史学会大会公開講演、同志社大学、2012年12月1日）
- （コメンテータ）「『世俗化』史観の再検討―フランス近世史からの眺望」（日本西洋史学会第63回大会小シンポジウム「ヨーロッパ近代のなかのカトリシズム―宗教を通して見るもうひとつの『近代』」京都大学、2013年5月12日）
- « Claude-François Achard et le début troublé de la Loge de la Triple Union de Marseille », in : Claude-François Achard, un grand Marseillais méconnu. Colloque tenu par l’IMF-Provence et l’Académie de Marseille (Marseille, Bibliothèque de l’Alcazar, 18 octobre 2013).
科研費等
- 平成6-8年度・基盤研究B-2「18世紀ヨーロッパ商業実務書類の基礎研究」（研究代表者）
- 平成10-12年度・基盤研究B-2「西欧の歴史世界とコミュニケーション」（研究分担者）
- 平成9-13年度・創成的基礎研究「現代イスラーム世界の動態的研究」第5班bグループ「地域間交流史の諸相」（研究分担者）
- 平成13-15年度・基盤研究B-2「ヨーロッパにおける宗教的寛容と不寛容の生成・展開に関する比較史的研究」（研究代表者）
- 平成16年度三菱財団助成「近世フランス港湾都市の社会空間と広域ネットワークに関する動態的研究」（研究代表者）
- 平成17-19年度文部科学省科学研究費補助金・基盤研究B「ヨーロッパにおける宗教的・密儀的な団体・結社に関する比較社会史的研究」（研究代表者）
- 平成17-19年度文部科学省科学研究費補助金・基盤研究B「古代・中世・近現代ヨーロッパ港湾都市の空間構成と社会動態に関する比較史的研究」（研究分担者）
- 平成17-20年度文部科学省科学研究費補助金・基盤研究A「17-18世紀アジア諸地域の港町における異文化交流の諸相の比較研究」（研究分担者）
- 平成17-22年度文部科学省科学研究費補助金・特定領域研究「海域比較研究―インド洋海域世界と地中海海域世界における地域間交流の諸相―」（研究分担者）
- 平成21-24年度日本学術振興会科学研究費補助金・基盤研究A「ヨーロッパ・地中海世界における異宗教・異宗派間の相剋と融和をめぐる比較史研究」（研究代表者）
- 平成21-25年度日本学術振興会科学研究費補助金・基盤研究S「ユーラシアの近代と新しい世界史叙述」（平成21年度、研究分担者）
- 平成23-26年度日本学術振興会科学研究費補助金・基盤研究B「フランス近代作家の歴史意識」（研究分担者）
- 平成26年度日本港湾協会研究奨励助成「マルセイユを中心とするフランス港湾都市の歴史地理学的・社会文化史的研究」（研究代表者）
受賞
- 1986年フランス・マルセイユ学術アカデミー・エドワール・サマン賞 (Académie des Sciences, Lettres et Beaux Arts de Marseille, Prix Édouard Saman 1986)
所属学会
- 史学会
- 社会経済史学会
- 地中海学会
- 日仏歴史学会
- Fédération historique de Provence
- Cahiers de la Méditerranée (Comité de lecture)
教育活動
講義・演習
- 西洋史学特殊講義「近世フランスのフリーメイソンと騎士伝説
- 西洋史学演習「18世紀フランスの国家と社会」
- 大学院演習「近世ヨーロッパ宗教史研究」
非常勤講師等
- 日本女子大学(1998-99年度)
- 立教大学（2003-2004年度）
- 北海道大学（2004年度）
- 立教大学（2006-2011年度）