開催日 2018年10月27日

我が国は少子高齢化と地方の過疎化が進む中、平均寿命が世界のトップクラスで百寿時代の到来も夢ではない。しかし、貧富の差は顕著になり、子供の給食費も払えず小中学校へ通わせることもできず、日常の食事も満足に食べられない家族が増える格差社会へむかう懸念が囁かれている。自然環境も激変し、気候変動などによる異例な気象状況によって、自然災害が多発している。

その一方で、科学技術は急速に進歩し、IT(情報技術)やICT(情報通信技術)やAI(人工知能)が、政府・公共団体や民間企業、さらに家庭にまで浸透してきている。政府はSociety 5.0を標榜して、インターネットですべてのヒトとモノをつなげ、AIの活用によって大量な情報を制御することで、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差、自然災害などの諸課題を抱える現代社会の変革を提言している。

紀元前の数世紀前に誕生し、西洋と東アジアの歴史文化の基盤となり、人類文化の精神的支柱ともなったギリシアと中国の思想哲学から、目まぐるしく変わる現代社会を考えてみる。果たして、伝統ある思想哲学が紡ぎだした英知がより良い百寿時代を迎える日本社会の道しるべとなるか?


日時 2018年10月27日(土)
15:00~17:00 (開場 14:30)
場所 東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト 1階多目的ホール
講師 葛西康徳(東京大学大学院人文社会系研究科教授、西洋古典学)
小島毅(東京大学大学院人文社会系研究科教授、中国思想史)

講師プロフィール

葛西康徳 東京大学大学院人文社会系研究科教授
専門分野は西洋古典学 ギリシア・ローマ法
主な業績:鈴木佳秀と共編著『これからの教養教育 「カタ」の効用』(東信堂、2008年)、フランソワ・アルトーグ著/葛西康徳・松本英実訳 (担当:共著)『オデュッセウスの記憶 古代ギリシアの境界をめぐる物語』(東海大学出版部、2017年)など

小島毅 東京大学大学院人文社会系研究科教授
専門分野は中国思想史
主な業績:『中国思想と宗教の奔流—宋朝』(講談社、中国の歴史7、2005年)、『儒教の歴史』(山川出版社、宗教の世界史5、2017年)、『天皇と儒教思想』(光文社新書、2018年5月)など


事前申し込み

定員 100名(参加無料)事前申し込み 

申し込み(ウェブ登録)は、以下のURLからお願いします。定員に達しましたら、申し込みはできなくなりますことをご了解ください。

https://www.l.u-tokyo.ac.jp/jisedai-future20181027/form.html

問い合わせ

東京大学フューチャ―センター推進機構事務室(担当 植田)
電話 04‐7135‐5552
住所 〒277‐0871柏市若柴178-4-4 東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト

後援・企画協力

後援 柏市教育委員会     企画協力 株式会社集英社

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