開催日 | 2016年2月6日 |
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主催 東京大学文学部現代文芸論研究室、日本学術振興会(JSPS)・科学研究費・基盤研究(C)「比較植民地文学研究の新展開」——「語圏」概念の有効性の検証」(研究代表者:西成彦)
西成彦編『ディブック/ブルグント公女イヴォナ』刊行記念
『ディブック』——記録映画上映とシンポジウム
「越境するユダヤ演劇」
ユダヤ教徒の記憶のなかには度重なる「フルバーン」(=共同体の破壊)の経験が折り重なっている。「ショア」(=ホロコースト)の名で呼ばれる20世紀の災厄は、なかでも最大の規模のものではあったが、ユダヤ人の信仰や思想や文化は、数知れない「フルバーン」と「フルバーン」の合間に練り上げられ、伝承されてきたのである。
このたびユダヤ演劇の名作『ディブック』(S・アン=スキ作、赤尾光春訳、未知)が刊行されたのを機に、その成立史とともに、もしこれを舞台にかけようとするならば、いわゆる「近代演劇」でも、「不条理劇」でもなく、むしろ能や文楽のような日本の演劇形式がふさわしいのかもしれないと、その上演可能性をも考えるために、今回の企画を構想した。
ユダヤ文化に関心を寄せる方、現代演劇に興味をお持ちの方には、ぜひともお越しいただきたい。
日時:2016年2月6日(土) 13:00~18:30
場所:東京大学文学部 法文2号館2階1番大教室
講演者 ツヴィカ・セルペル(テル・アヴィヴ大学教授)
東アジア研究・演劇学。日本演劇(能・狂言・歌舞伎)・映画の研究者であると同時に、演出家・俳優としても活躍。日本演劇の伝統的美学や技術を組み込んだ演出手法を試みている。
パネリスト 鴻英良(演劇批評家)、西成彦(立命館大学)、村井華代(共立女子大学)、赤尾光春(大阪大学)
司会 沼野充義(東京大学)
詳細 現代文芸論研究室