開催日 | 2024年9月28日 |
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開催時間 | 14:00~16:00(入場開始13:30) |
定員 | 80人 |
開催場所 | 東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト 1階多目的ホール |
申込方法 | 参加費無料(事前申込 以下のURLより手続きください。) https://forms.gle/2oj8VQ3YZPX1ri3S7 |
お問い合わせ先 | jisedai-seminar[at]l.u-tokyo.ac.jp(次世代人文学開発センター教授 小島毅) *[at]を@に入れ替えてお送りください |
主催・共催・協賛 | 主催 東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター 共催 同 大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻知的システムデザイン分野 協賛 株式会社集英社 |
美術史を「顔」の巨大データから読み解く
講演1 「顔貌コレクション」を活用した大規模比較手法の開発(鈴木親彦)
講演2 絵巻に描かれた「顔」から絵師・年代を考える(髙岸輝)
講師
鈴木 親彦 群馬女子大学文学部准教授
(主要業績)
『共振するデジタル人文学とデジタルアーカイブ』(責任編集、勉誠出版、2023年)
『デジタル時代のアーカイブ系譜学』(共著、みすず書房、2022年)
髙岸 輝 東京大学大学院人文社会系研究科教授
(主要業績)
『中世やまと絵史論』(吉川弘文館、2020年)
『ボストン美術日本美術総合調査図録』(共同監修、中央公論美術出版、2022年)
司会
小佐野 重利 東京大学名誉教授 同大学院新領域創成科学研究科特任研究員
講演趣旨
美術史における精緻な読み解き「質」と、巨大データの活用「量」の共同作業について、技術と作品の両面から紹介します。
情報学を人文学に応用するDigital Humanities(人文情報学・デジタル人文学)が定着し、様々な文化財データをデジタル環境で利用可能にするデジタルアーカイブも増加しています。こうした変化は、美術史にもデータを活用した研究をもたらしました。データの活用は新しい視点での分析を可能にするだけでなく、ある種の「古典的」な研究を支援し、高度化しています。くだけた言葉でいえば「ずっとやりたかったが、物理的な限界で不可能だった方法」が可能になりつつあります。
本セミナーでは、まず絵巻や絵入本から大量の「顔」を集めて比較可能にした「顔貌コレクション」について、その裏側の技術やAIへの応用可能性を説明します。さらに、収集した「顔」を利用して、美術作品の絵師や作成年代を明らかにする美術史研究の実践を紹介します。
デジタル時代の美術史の方向性の一つを示すものとして、文化・情報どちらに興味がある方にも聴講をお勧めする内容です。