開催日 2022年11月26日

 

近年、人文環境学では、現在を「人新世(Anthropocene)」と捉えている。人間が、どの種よりも大き
な影響を地球環境に与える時代ということである。それが人間にも様々な危機をもたらしているのは確
かであろう。今、人間中心主義を脱却し、非‐人間の視点から環境を見ることが求められている。それ
には、自然と文化とを、二元的にでなく、「自然‐文化(natureculture)」と一体に把握することが重要
である。日本の前近代には、アニミズム的な「自然‐文化」が存在する。神話・伝説には、人間と非‐
人間との結婚や恩返しといった取引の話が多い。またこの世のモラルに神仏のような冥界の存在が介入
する話もある。今回は、そうした日本の伝統的な「自然‐文化」から、人と環境との関わり方を考えて
みたい。


主催:東京大学文学部国文学研究室
日時:2022 年 11 月 26 日(土)午後 2 時より
会場:東京大学文学部1番大教室(法文 2 号館) (入場は学内者に限ります。)

オンラインで視聴ご希望の方は下記にてお申込み下さい。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScIh_IcY68AYl2T0UuEmjBrgE3vQocBQKLd8GDkGxCnHFvF5A/viewform