職名 助教
専修課程 日本語日本文学専修課程
専門分野 日本語日本文学専門分野
研究室 国語研究室
詳細情報 https://researchmap.jp/t_koike

国語学(日本語学)の中で、古代語の文法を専門とする。主たる研究対象は係助詞であり、『万葉集』などに代表される上代日本語に顕著な助詞モの「詠嘆」のはたらきと、現代日本語にも残る「並立」などのはたらきとの関係性を研究の核としている。いわゆる「係り結び」に関与する助詞を「係助詞」と呼ぶが、助詞モ(及び助詞ハ)は、文末を連体形・已然形にするという意味での係り結びには関与しない。助詞モ(及び助詞ハ)を係助詞として括る根拠は何であるのか、またそもそも係助詞として括る妥当性はあるのかという問いを解明しようとしている。また、日本語史資料に広く関心を持っており、訓点資料を活用した文法研究や抄物の研究環境の整備などにも取り組んでいる。

主な論文に「上代における希望表現と助詞モの共起」(『萬葉』第235号、2023年3月)、「承接順序による係助詞の整理とその機能」(『日本語の研究』第20巻3号、2024年12月)などがある。