職名 | 助教 |
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専修課程 | イスラム学専修課程 |
専門分野 | イスラム学専門分野 |
研究室 | イスラム学研究室 |
詳細情報 | https://researchmap.jp/UUW9jOgtiUVx |
前近代、特に9世紀から13世紀頃までのイスラーム世界の医学史を専門としている。ガレノス医学(あるいはギリシア・ローマ医学)の中東およびイスラーム世界への伝搬と、それに伴う医学思想の変遷が中心的課題だが、前近代の医療倫理や医療実践について、また中世の自然学にも関心がある。もう一つのテーマとして翻訳があり、ギリシア語文献のシリア語・アラビア語への翻訳に焦点を当て、アッバース朝初期の多言語間の翻訳技法と、その翻訳プロセスによって生まれた思想・概念の変化に着目して研究を行っている。
近年はイスラーム世界の医学における解剖・解剖学的知識に注目し、ムスリムの学者たちの解剖および解剖学に対する態度、古代からの解剖学伝統のイスラーム世界における発展などの問題の解明を目指している。
主要な業績:
•「『医学典範』注釈における医学研究:クトゥブッディーン・シーラーズィーの先人批判」『オリエント』62巻、1–12頁、2019年
•「『諸器官の裨益について』(De juvamentis membrorum)についての一考察:アラビア語文献との比較から」『日本医史学雑誌』70巻、130–152頁、2024年