職名 教授
専修課程 心理学専修課程
専門分野 心理学専門分野
研究室 心理学研究室
詳細情報 詳細情報【PDF: 309KB】
2012-2013年度【PDF: 1009KB】
2014-2015年度【PDF: 244KB】
2016-2017年度【PDF: 243KB】
2018-2019年度【PDF: 232KB】
2020-2021年度【PDF: 260KB】

人間の視覚の脳内メカニズムを解明する実証的研究を行っている。視覚の入力段階はいうまでもなく眼の網膜像だが、私たちは網膜像そのものを意識化しているわけではない。大脳に送られた網膜像情報その他の生体信号が、互いに影響しながら複雑な多段階の処理を経ることで、生活環境に適応し体制化された視覚世界が実現されるのだ。視覚の脳内メカニズムを理解するアプローチのうち、本研究室では主として心理物理学的実験,副次的に機能的脳計測を行っている。特定の視覚刺激を観察するとどのような知覚が生じるか被験者に報告してもらい、刺激と反応との関数関係を記述していくことで、脳活動を直接計測せずに脳内処理の様子を明らかにできる。視覚系を「誤作動」させる錯覚図形は特に重要なツールとなる。画像呈示用コンピュータ1台だけで実験ができるのが本研究分野の強みだが、専用装置で眼球運動や身体運動などの生体計測を行い、視知覚におよぼす影響をみることもできる。例えば、錯視図形観察中の眼球運動を実測し、錯視の量や方向との関係を明らかにできる。「視覚」をキーワードにもつさまざまな研究分野において、本研究室が学問的展開をしていけたらと願っている。