職名 准教授
専修課程 南欧語南欧文学専修課程
専門分野 南欧語南欧文学専門分野
研究室 南欧語南欧文学研究室
詳細情報 詳細情報【PDF: 339KB】

イタリアの現代文学をこえて

これまでイタリアの20世紀文学を中心に研究を行ってきた。なかでも映画で知られる詩人パゾリーニのフリウリ方言詩、日本の詩歌の影響で短詩形を試みたウンガレッティ、ヨーロッパ前衛のはしりである未来派の宣言文を扱ってきた。授業では、現代文学のほかに、日本であまり研究されることのないバロック文学、詩人マリーノを取り上げている。

まとまったかたちにならないながらも、いくつかのテーマを同時進行ではしらせている。存在の覚束なきまま生み出される日伊の収容所文学、イタリアの内なる他者性を映すユダヤ人の文学、抑圧者と被抑圧者が反転するイストリア引揚文学、階級差をこえて知識層を生む「鉄道員」の父性、伊伯日をつなぐコンクリート・ポエトリー(エミリオ・ヴィッラ、アロルド・ジ・カンポス、吉増剛造)、戦前戦後に結核を患いスティグマを負う「片肺」の文学、などである。従来のイタリア文学観を軸に、文学ジャンルや語圏を横断しつつ、研究の深度と幅を深めていきたい。また、意欲ある後進の育成に力を注いでいきたい。今後は、日本とイタリアとの共同学位(Ph.D)もこれまで以上に可能となっていくであろう。

最新の業績→ https://researchmap.jp/read0146667