職名 准教授
専修課程 日本語日本文学専修課程
専門分野 日本語日本文学専門分野
研究室 国語研究室
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日本語学の中で、文法を専門とする。特に疑問文やノダ文など、コミュニケーションの場面で成立する文を研究対象とし、文の形式と文法構造と言語行為としてのあり方の3者がどのような関係にあるか説明することを研究課題としている。内省や用例分析による現代語の記述的研究に加え、その研究成果に基づいて現代語を過去の日本語と対照したり、現代語に至るまでの変化の過程を観察したりする文法史の研究も行っている。また、文の文法構造と文が実現する言語行為の関係をめぐって日本語と他の言語を対照することにも関心があり、これらの研究を通して現代日本語の文法を数ある文法の一つとして相対化して捉えることを心がけている。著書に『現代日本語疑問文の研究』(くろしお出版、2020年)、主な論文に「意志をめぐるYes/No疑問文の表現機能―現代語と中古語の比較を通して―」(日本語文法、2016年)、「ノ無し疑問文と代弁的質問」(国語と国文学、2019年)、「江戸語のノ有り疑問文―多様な形式の使用実態―」(日本語と日本語教育、2023年)などがある。