職名 | 助教 |
---|---|
専修課程 | 日本語日本文学専修課程 |
専門分野 | 日本語日本文学専門分野 |
研究室 | 国語研究室 |
日本語学、特に日本語の書き言葉のコーパス(データベース化された言語資料)の構築とそれを使用した語彙・文体の計量的研究を専門としている。明治・大正期を中心に、上代から現代にかけての幅広い時代・ジャンルの書き言葉のコーパス構築に参加し、コーパスの精緻性の向上やコーパスの資料特性の分析に取り組んでいる。そして、構築したコーパスの計量的分析を通して、言文一致運動による明治・大正期の書き言葉の急激な文体の変化と、その中で生じた語彙の変化の実態について明らかにすることを目指している。新たに書き言葉の文体の主流となる口語体の確立する過程において、それまで主流であった文語体がどのような影響を与えたのかという関心のもとに、当時の語彙変化の分析・考察を進めている。主な著書に『コーパスと近代日本語書き言葉の一人称代名詞の研究』(勉誠出版、2021年)、主な論文に「明治・大正期の書き言葉における文体と語彙の通時的変化―逆接の接続詞を例に―」(近代語研究 第二十二集、2021年)、「「分類語彙表番号-UniDic語彙素番号対応表」の構築」(共著、国立国語研究所論集、18号、2020年)、主なコーパスに『日本語歴史コーパス 明治・大正編Ⅰ雑誌』(短単位データ1.2)(共同開発、国立国語研究所、2019年)、『日本語歴史コーパス 明治・大正編Ⅲ明治初期口語資料』(短単位データ0.9)(共同開発、国立国語研究所、2021年)などがある。