職名 | 助教 |
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専修課程 | インド哲学仏教学専修課程 |
専門分野 | インド文学・インド哲学・仏教学専門分野 |
研究室 | インド哲学仏教学研究室 |
専門は日本仏教。特に日本中世禅を研究している。博士論文「虎関師錬の禅思想の総合的研究」では、鎌倉後期~南北朝期に活躍した禅僧、虎関師錬(1278–1346)の思想を研究対象とした。具体的には、虎関師錬の著作の文献学的検討をおこなった上で、その禅思想の基本的構造を描出し、思想史的意義を論じた。こうした中世禅の思想研究を通して、中世に中国より本格的に移入された禅宗が、すでに多様な仏教教学の発展していた当時の日本においていかに受容され、独自の展開を遂げていったかを明らかにすることを目指している。
主な論文として、「虎関師錬の禅風論―『正修論』「質惑第七」における四種禅風批判の考察―」(『インド哲学仏教学研究』29、2021)や「虎関師錬の修証論―特に『楞伽経』と『大乗起信論』の依用について―」(『東アジア仏教研究』20、2022)などがある。また人文情報学関係の論文として「禅籍の構造とTEIマークアップ―T2591義雲和尚語録を例として―」石田友梨・大向一輝・小風綾乃・永崎研宣・宮川創・渡邉要一郎編『人文学のためのテキストデータ構築入門―TEIガイドラインに準拠した取り組みにむけて―』(文学通信、2022)など。