職名 | 講師 |
---|---|
専修課程 | 宗教学宗教史学専修課程 |
専門分野 | 宗教学宗教史学専門分野 |
研究室 | 宗教学宗教史学研究室 |
博士論文『ナフマニデスの聖書解釈研究——知の源泉とその彼方——』では、中世カタルーニャのユダヤ人指導者ナフマニデスの信仰や思想、聖書学習やキリスト教徒との論争などを明らかにした。これを起点として、現在は中世キリスト教世界におけるユダヤ教文学を広く研究している。中世のユダヤ人はキリスト教の文化と対峙するなかで、ときにはそれらに対抗し、ときにはそれらを受容し、ときには知らず知らずのうちにその一部を共有しながら、ユダヤ教の生活を営んでいった。その歩みを、彼らの教典学習や法、歴史、宗教論争、儀礼、民間伝承などの文献から明らかにすることをめざしている。また、中世を舞台とする自身の研究にもとづいて、古代後期から中世初期における一神教世界の成立や、現代のユダヤ教世界におけるさまざまな問題を、歴史的な視点から考察していきたいと思っている。
共編著に『一神教世界の中のユダヤ教』、共著・分担執筆に『ユダヤ教とキリスト教』『いま宗教に向きあう3 世俗化後のグローバル宗教事情』他、訳書にM・ハルバータル『書物の民』がある。