ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、帝国大学で英文学の講師として教鞭を執った。彼の授業は学生からの人気が高く、退職が決まったさいには多くの不満の声が上がったという。

一方で、日本の怪談や民話を英語で記した彼の著作は、西洋諸国に日本文化の魅力を伝える役割を果たした。写真は、英文研究室が管理するハーン文庫から、「力ばか」の自筆原稿を写したものである。ハーンの原稿は、どれも端正な字で書かれており読みやすい。「力ばか」は、「耳なし芳一」などとともに、『怪談』に収められている。

英語英米文学研究室