開催日 2021年11月20日

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部では、長年の北海道常呂町(現、北見市)での地域連携活動に続き、熊野地方での数年間の試行を経て、2021年3月22日に新宮市と連携協定を締結し、人文知を応用しての地域連携活動の拡充を目指した活動を展開することとなりました。当初1月に予定されていた協定締結記念フォーラムは、新型コロナ禍のために延期されましたが、今回、登壇者対面+オンライン配信という形で11月20日(土)に開催することとなりました。

聖地は、疾病の流行や天変地異に際して、そのあり方を変容させつつ、人々に救いをもたらしてきました。新型コロナウィルスの感染が未曽有の展開を見せ、かつてない戸惑いの中に立ち尽くす中で、私たちは傍観者ではなく、当事者として聖地についても向き合うことを迫られているように思われます。今回の東大人文・熊野フォーラムでは、さまざまな災いからの救いを求める人々に、臨機応変に対応してきた聖地の生成と変化を、過去の事象としてだけではなく、今日なおアクチュアリティのある課題と捉え、議論できれば幸いです。

 

視聴をご希望の方は、最下部に掲載されているグーグル・フォームからお申込みください。

プログラム

日時:令和3年11月20日(土)10:30~18:00(終了予定)

会場:東京大学本郷キャンパス国際学術総合研究棟文学部三番大教室(登壇者のみ)

形式:オンライン(Zoom)配信

10:30~ 進行役:秋山聰(人文社会系研究科長)
連携協定締結記念行事 田岡実千年(新宮市長)
藤井輝夫(東京大学総長)
大西克也(人文社会系研究科前研究科長)
記念講演 速水盛康(新宮市教育長・熊野学研究委員会歴史部会委員)
「世界遺産・熊野の聖地信仰:その価値と意義」
<昼食休憩 12:00~13:00>
13:00~ 進行役:松﨑照明(金沢美術工芸大学客員教授)
趣旨説明 秋山聰 (東京大学教授)
「聖地の生成と変容」
研究報告 市川裕(東京大学名誉教授)
「三つの一神教徒に愛された聖地エルサレム」
水野千依(青山学院大学教授)
「天の原型を計測するー悔悛と救済への道程(ductus)」
14:45~ 進行役:松﨑照明(金沢美術工芸大学客員教授)
研究報告 山本殖生(国際熊野学会代表委員)
「聖地熊野の創造力:癒しの霊場の唱導と救済」
佐藤弘夫(東北大学教授)
「名取老女伝説の誕生:熊野信仰の東国伝播」
16:15~
那智参詣曼荼羅の絵解き実演 生熊みどり(熊野・那智ガイドの会) 解説:山本殖生
16:50~18:00(終了予定)
ディスカッション 進行役:松﨑照明/秋山聰

主催:東京大学大学院人文社会系研究科・文学部

共催:新宮市、国際熊野学会

後援:科学研究費補助金基盤研究(B)18H00629/21H00487

参加申込方法

以下のフォームに必要事項を記入してお申し込みください。
※ZoomのURLは、11月19日(金)にお届けする予定です。19日中にメールが届かない場合はご連絡ください。なお、参加者数(300名)が上限数に達した場合は、先着順となります。

申込期限:11月19日(金)17:00

問い合わせ先:jinbunkumanof[at]gmail.com
*[at]を@に入れ替えてお送りください。