開催日 | 2015年12月4日 |
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東京大学社会心理学研究室では、2ヶ月に1回程度のペースで「新・社会心理学コロキウム」を開催しています。
1人の話者にQ & Aを含めて1時間半ほど最先端の研究内容をお話しいただき、参加者との活発な議論を楽しむ集まりです。事前の登録などは一切不要で、自由にご参加いただけます。
第6回のコロキウムは、12月4日(金)午後3時から4時30分までの予定で、早稲田大学基幹理工学部の渡邊克巳教授をお招きし、「無意識的な社会的同調:ミニマリストアプローチとインクルーシブアプローチ」という演題でお話しいただきます。どうぞ奮ってご参加ください。
時間:12月4日(金)午後3時~4時30分
場所:法文2号館2階 教員談話室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html
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無意識的な社会的同調:ミニマリストアプローチとインクルーシブアプローチ
Implicit behavioral contagion: minimalist approach versus inclusive approach
同調現象や共感,社会性を研究するのが難しいのは,他の心的過程と同様にそのほとんどが無意識的に起きているからである。態度や高次機能による影響はあるものの、その過程を意図的に操作することは難しい。それにも関わらず、社会性を媒介する情報は、個体間で創発され、認知や行動、体験を変化させている。このような社会的シグナルは、どのようなものであれ個体の表層に表現され伝わらなければならない。本講演では、社会性を媒介する情報に対して実験心理学的なミニマリストアプローチを取っている研究と実社会での具体的な実証フィールドを想定したインクルーシブアプローチを取っている研究の両方から、いくつか例を紹介し議論のネタとしたい。
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なお、新・社会心理学コロキウムについては、当研究室HPのイベントページ(
http://www.utokyo-socpsy.com/events.html)を御覧ください。皆様のご参加をお待ちしております。