開催日 2011年6月2日

文学部心理学研究室では、第5回心理学研究室セミナーとして、以下のような講演会を開催しますので、ふるってご参加下さい。なお、講演内容は大学院生以上を対象としております。

日時:2011年6月2日(木) 午後5時から
場所:法文1号館1階 113教室

【講師】 松井広先生(生理学研究所)
【演題】 形態と機能:視覚情報処理能力を決めるシナプス微細構造

【要旨】 一秒間に何発までなら、ひとつの神経細胞で発生した活動電位信号が次の神経細胞まで伝わるのか。シナプス伝達の時間周波数特性を決める要因のひとつとして、ミクロン単位の小さな構造が関わっていることが明らかになった。ラット網膜・視神経線維が外側膝状体・中継細胞へ投射する箇所には、複数のシナプスが所狭しと並んで、このシナプス間の相互作用になり、信号の伝わり方が左右されることを電気生理学・電顕解析法・シミュレーションを駆使して示した。視覚情報処理を担う素子の実態を露わにした例を紹介する。

会場は法文1号館(安田講堂に向かって左側の教室のある建物、心理学研究室のある法文2号館の銀杏並木を挟んだ向かい側の建物)の1階です。