開催日 2026年11月13日(金)
文学部心理学研究室では、第73回心理学研究室セミナーとして以下のような講演会を開催します。東京大学に所属する方であればどなたでもご参加いただけます(学外の方はご参加いただけません)。
なお、講演内容は大学院生以上を想定しております。

第73回心理学研究室セミナー
日時:2026年11月13日(金)午後5時から
場所:文学部3番大教室(国際学術総合研究棟1階)

【講師】
田中悟志先生(浜松医科大学)

【演題】
実験心理学は医療に届くか?

【要旨】
私は実験心理学・認知神経科学の基礎領域でトレーニングを受け、米国留学を機に、それらの知見をリハビリテーション医療へ応用する研究に関心を移した。現在は医学部で心理学教室を主宰しながら研究を続けている。しかし、基礎研究を医療に応用する過程では様々な困難を経験してきた。個人差の大きいものに対して平均の結果は何を保証するのか、アウトカムを規定するのは誰か、実験しやすい患者と研究を必要とする患者は一致するのか、医療現場で実際に使われる研究成果とは何か。いずれも、実験心理学が暗黙のうちに選んできた前提を問い直すものであるように感じた。本講演では、脳卒中リハビリテーションにおける脳刺激研究と動機づけ研究を中心に、これまで私が取り組んできた研究を紹介したい。そして、そこで経験した困難を手掛かりに、実験心理学の知見を医療に届けるための条件について議論したい。 

(問い合わせ先)心理学研究室 shinri -at- L.u-tokyo.ac.jp (-at-を@に変更)