開催日 | 2025年7月4日 |
---|
文学部心理学研究室では、第68回心理学研究室セミナーとして以下のような講演会を開催しますので、ふるってご参加ください。なお、講演内容は大学院生以上を想定しております。
第68回心理学研究室セミナー
日時:2025年7月4日(金)午後5時から
場所:文学部3番大教室(国際学術総合研究棟1階)
【講師】上田 祥行先生(京都大学 人と社会の未来研究院)
【演題】環境が「見る」ことを形づくる:視覚探索が映す文化的視覚認知の多様性
【要旨】育った環境によって視知覚の感受性が変化し得ることは、これまでも指摘されてきた。しかし、基礎心理学の多くの研究は長らく、基本的な知覚・認知のプロセスは普遍的なものであることを前提としてきた。さらに、この前提に基づき、ヒトの視覚に関する計算論的モデリングやコンピュータシミュレーションが構築され、視覚認知の理解が試みられている。こうした主流の考え方対して、近年、私たちの研究グループは、思考や推論を伴わないごく単純な課題においても、視覚認知に文化的な差異が存在することを明らかにした。この発見は、私たちの視覚認知がどのように形成されるのかについて、従来の理解を見直す必要性を示している。本講演では、このテーマに関する視覚探索を用いた一連の研究成果を紹介し、視覚認知に見られる文化的差異とその形成メカニズムについて議論する。
(問い合わせ先)心理学研究室 shinri -at- L.u-tokyo.ac.jp (-at-を@に変更)
第68回心理学研究室セミナー
日時:2025年7月4日(金)午後5時から
場所:文学部3番大教室(国際学術総合研究棟1階)
【講師】上田 祥行先生(京都大学 人と社会の未来研究院)
【演題】環境が「見る」ことを形づくる:視覚探索が映す文化的視覚認知の多様性
【要旨】育った環境によって視知覚の感受性が変化し得ることは、これまでも指摘されてきた。しかし、基礎心理学の多くの研究は長らく、基本的な知覚・認知のプロセスは普遍的なものであることを前提としてきた。さらに、この前提に基づき、ヒトの視覚に関する計算論的モデリングやコンピュータシミュレーションが構築され、視覚認知の理解が試みられている。こうした主流の考え方対して、近年、私たちの研究グループは、思考や推論を伴わないごく単純な課題においても、視覚認知に文化的な差異が存在することを明らかにした。この発見は、私たちの視覚認知がどのように形成されるのかについて、従来の理解を見直す必要性を示している。本講演では、このテーマに関する視覚探索を用いた一連の研究成果を紹介し、視覚認知に見られる文化的差異とその形成メカニズムについて議論する。
(問い合わせ先)心理学研究室 shinri -at- L.u-tokyo.ac.jp (-at-を@に変更)