開催日 | 2010年10月8日 |
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第14回東京大学文学部公開講座
開催要項
1.趣 旨
北見市と東京大学とのつながりは、東京大学考古学研究室による常呂遺跡の発掘調査が昭和32年から行われた
ことを契機に半世紀が過ぎ、この半世紀におよぶ関わりの中から、旧常呂町において東京大学文学部の公開講座が平成
12年から始まった。
北見市は合併から4年が経過し、第14回公開講座は、東京大学との新たな半世紀の関係を創り上げる序章と位置
づけ、より多くの市民が参加できる講座をめざし、東京大学の豊富な知識を提供する生涯学習の場として公開講座を開催
する。
2.主 催 東京大学文学部・北見市・北見市教育委員会
3.期 日 平成22年10月8日(金)
4.会 場 1)常呂高校特別講座 13:30~14:30 (常呂高等学校)
2)地域間協定調印式 18:00~18:15 (北見市芸術文化ホール中ホール)
3)北見公開講座 18:20~20:40 (北見市芸術文化ホール中ホール)
5.内 容
【常呂高校特別講座】
講演者:柴田 元幸 教授(しばた もとゆき)
東京大学大学院人文社会系研究科)
テーマ:「翻訳という仕事」
【講演要旨】
翻訳とはどういう作業か。たとえば英語の文章を日本語に訳すのであれば、いわゆる英文解釈とは、どう違うのか、
違わないのか。
小説や絵本を例に挙げながら、この問題をなるべく具体的に考えていきたいと思います。
【北見公開講座①】
講演者:佐藤 信 教授(さとう まこと)
(東京大学大学院人文社会系研究科)
テーマ:「世界遺産と日本史学」
【講演要旨】
日本でも多くの人々の関心を集めている世界文化遺産のコンセプトは、今日の歴史学の動向と深く結びついている。
本講座では、日本における世界文化遺産をめぐる現状を整理して、その課題を改めて見直すとともに、日本の文化
遺産の国際的評価に際しては、日本史学の研究成果を国際的に発信する方向性が重要であることを検討したい。
【北見公開講座②】
講演者:藤原 克巳 教授(ふじわら かつみ)
(東京大学大学院人文社会系研究科)
テーマ:「源氏物語に描かれた夫婦愛」
【講演要旨】
紫の上という最愛の妻がありながら、光源氏は彼女より若く高貴な女三宮を新たに妻とします。紫の上は深刻な苦悩を
経験しますが、しかしそれでもなお、源氏との間の夫婦の絆の強さを確かめ、いとおしみつつ、その晩年を生きたのでした。
そのあたりの物語の原文を鑑賞したいと思います。