職名 助教
関連施設 次世代人文学開発センター
詳細情報 https://researchmap.jp/jo-fil-ho

西洋古代史・古代ローマ史のバックグラウンドを持ちつつ、現在は人文学と情報学が融合する分野であるデジタル・ヒューマニティーズ(人文情報学・デジタル人文学)の研究に従事している。とくに、Text Encoding Initiative(TEI)やInternational Image Interoperability Framework(IIIF)といった国際的なデータ記述標準に基づく史資料のデジタル注釈や構造化、Linked Open DataやResource Description Framework(RDF)といった仕組みを用いた歴史知識(史資料から抽出される情報およびその解釈)のデジタル表現手法の検討を行なっている。また、近年のデジタル技術・デジタル文化の発展が歴史研究に及ぼす影響についても関心を持ち、理論・実践の両面から研究を進めている。

主要業績は以下の通り。

・小川潤 (2022)「元首政期ローマ帝国西方における都市周縁共同体とパトロネジ:ガリア南部におけるウィクス・パグスとパトロヌス」『西洋古典学研究』69. 38-50
・Jun Ogawa, Kiyonori Nagasaki, Ikki Ohmukai (2022). Modelling and Structuring Narrative Historical Sources with Temporal Context. International Journal of Humanities and Arts Computing. 16(1). 17-32
・小川潤 (2024)「デジタル・ヒストリーの視点からみるデジタル情報資源構築」中村覚・逢坂裕紀子(責任編集)『デジタル時代のコレクション論(デジタルアーカイブ・ベーシックス)』勉誠社. 167-190