職名 教授
専修課程 日本語日本文学専修課程
専門分野 日本語日本文学専門分野
研究室 国文学研究室
詳細情報 https://researchmap.jp/hkanazawa

『古事記』や『日本書紀』をはじめとする日本上代文学の研究に基盤を置きつつ、同時にそれらの作品が後代の文芸や思想に及ぼした影響や、漢籍・仏典を通じた中国思想・仏教思想、さらには西洋の自然科学的思想との関わりなどについても追求することで、通時的・共時的なひろがりのなかで上代の文学がもった意義を問い直すことを目指している。具体的には、近世の本居宣長らによる『古事記』注釈や、『日本書紀』にもとづき中世に出現した様々な神話的言説と中世の『日本書紀』注釈などを対象とした研究を行ってきたほか、近年は『日本書紀』そのものを様々な漢籍・漢文との関わりから読み直し、注釈を行う作業に携わっている。こうした営みを通じ、文と人との関係や、人にとって文の持つ意義を考えることが、文学研究の醍醐味であると考えている。

著書に、『宣長と『三大考』』(笠間書院、2005)、『義経の冒険』(講談社、2012)、『新釈全訳日本書紀 上』(講談社、共著、2021)など。