職名 教授
専修課程 西洋史学専修課程
専門分野 西洋史学専門分野
研究室 西洋史学研究室
詳細情報 詳細情報【PDF: 407KB】
2012-2013年度【PDF: 1003KB】
2014-2015年度【PDF: 221KB】
2016-2017年度【PDF: 239KB】
2018-2019年度【PDF: 211KB】
2020-2021年度【PDF: 204KB】

近現代ロシア史を専門とし、ロシア革命からソヴィエト政権初期の統治構造について、政治文化の側面を重視しつつ分析してきた。近年では革命の前後の時期に対象を広げ、帝政末期からスターリン時代末期にいたる期間の政治史について、体制の違いを超えた連続性、新旧の要素の複合といった点に着目して分析を行なっている。

具体的には、以下の諸点を研究課題としている。1)第一次世界大戦期のロシア帝国における保養地事業とナショナリズム、2)ロシア革命における「共和制」の機能、3)スターリンのモスクワ改造に見るユートピアニズム、4)「共和制の帝国」としてのソ連邦。一見多様に見えるこれらの研究課題は、ヨーロッパの周縁に位置するアーカイックな帝国であるロシアが、第一次世界大戦という全地球的な変動の中で、いかにして短期間のうちにみずからを現代史的状況に対応させたのか、という大きな問題意識に支えられている。

主著は『革命ロシアの共和国とネイション』(山川出版社、2007年)。英語からの訳書にミヒャエル・シュテュルマー『プーチンと甦るロシア』(白水社、2009年)がある。