職名 | 教授 |
---|---|
専修課程 | 宗教学宗教史学専修課程 |
専門分野 | 宗教学宗教史学専門分野 |
研究室 | 宗教学宗教史学研究室 |
詳細情報 | 2010-2011年度【PDF: 744KB】 2012-2013年度【PDF: 1004KB】 2014-2015年度【PDF: 226KB】 2016-2017年度【PDF: 279KB】 2018-2019年度【PDF: 276KB】 2020-2021年度【PDF: 279KB】 |
「マクロな比較宗教学の再構築」という課題に、理論と実践の両面から取り組んでいる。他の人文社会諸科学と同様宗教学においても、この数十年、ポストモダン、ポストコロニアル批評の流れの中で、「宗教」という概念の近代性や、ミルチャ・エリアーデ的なマクロな比較研究の政治性が批判されてきた。だが、その結果、宗教学は実証主義化・細分化の傾向を強め、他方、学校教科書や概説書・入門書の中の巨視的な宗教観は旧態依然のままという問題を生んでいる。その状況は、専門的な研究の成果が入門書に反映されていないというよりも、専門家にとっても基本的な宗教記述は「盲点」になっているという方が正確である。その盲点を指摘し、代替案を示すための研究を進めている。その過程で、諸外国の公教育での宗教の語り方を参照したが、同時にそれらの国々の公教育と宗教教育の関係が教育が近年大きく変化していることにも注目し、それを公共圏における宗教―世俗関係の変容の一事例として比較分析するという研究をも行っている。
著書に『「聖」概念と近代―批判的比較宗教学に向けて―』『教科書の中の宗教』(近刊予定)『現代アメリカ宗教地図』など。