職名 助教
関連施設 次世代人文学開発センター

初期サンスクリット語が用いられるヴェーダ文献の中でも最古の文献『リグ・ヴェーダ』を主に対象とし、言語学的観点から韻律および詩節創作者らの関係を研究している。それと並んで、ヴェーダ文献を対象とした自然言語処理の活用、ヴェーダ文献研究をより大規模かつ検証可能なものにするためのテクストの構造化にも従事している。たとえば、テクスト中の語に対して言語学的情報などを付与することで著者と言語使用の相関を導くことを可能にする。またこのようなテクストの情報表現や機械学習手法などを利用し、文献学的成果の客観的な検証、ヴェーダ文献の新たな知見を広げることを目指す。

主要業績は以下の通り。
塚越柚季 (2022) 「文字単位n-gramの翻訳によるヴェーダ・サンスクリットの連声解除」『じんもんこん2022論文集』2022: 33-38
Yuzuki Tsukagoshi (2021) POS tagging for Vedic Sanskrit using deep learning, Proceedings of JADH conference, vol. 2021: 69-71
塚越柚季 (2018)「『リグ・ヴェーダ』の韻律における印欧祖語の喉音の反映と方言差」日本言語学会第157回大会, 2018年11月17日