職名 | 教授 |
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専修課程 | 哲学専修課程 |
専門分野 | 哲学専門分野 |
研究室 | 哲学研究室 |
詳細情報 | 詳細情報【PDF: 302KB】 2020-2021年度【PDF: 191KB】 |
ハイデガー哲学の研究から出発して、19世紀半ばから20世紀にかけての欧米および日本において展開された生の哲学、実存哲学、現象学、解釈学およびその周辺テクストの批判的読解を試みながら、人間的実存の本質構造に関する現象学的・解釈学的探究を行っている。具体的には、感情と理解、言語、行為、時間意識、共同存在、芸術、宗教といった諸現象をめぐるカント以後の哲学者たちの思索において、いかにいわゆる超越論哲学と生の哲学という二つの思考様式が必然的に絡み合いながら展開されているかを解きほぐし、「言葉をもつ動物」としてのわれわれに特有の存在構造を明らかにすることを課題としている。そうした歩みを通じて、いまいちど「生の意味」を問い直す独自の現象学的実存論を提起することが目標である。演習においては、主としてドイツ語で書かれた近現代哲学のテクストを精読しながら、古典的テクストの批判的読解と学生各自の哲学的探究を両立させる授業を模索している。