職名 | 准教授 |
---|---|
専修課程 | 美術史学専修課程 |
専門分野 | 美術史学専門分野 |
研究室 | 美術史学研究室 |
詳細情報 | 詳細情報【PDF: 367KB】 2020-2021年度【PDF: 254KB】 |
仏教絵画を中心に、日本絵画の古典が形成された平安時代において、絵画の技法や様式がどのように形成され、継承されていったのかを作品の詳細な観察に基づいて考察することを研究の基本とする。その際、当該期の日本の作品にとどまらず、唐、五代、北宋、高麗といった東アジアにおける絵画技法や様式の展開を視野に収めて考察することを重視している。そのため中国、台湾等、海外における調査も頻繁に実施する。大和文華館学芸部、文化庁美術学芸課文化財調査官といった美術史研究における「現場」での職を経ていることもあり、多くの作品を実際に自分の目で見ること、修理の際にしか見ることのできない技法や表現の詳細を把握することで、作品の誕生から現在に至る伝来の過程で生じた作品の変化を考慮しながら、各作品を様々な時代の層から成り立つものとして把握することでそこに含まれている様々なメッセージを見出すことを心がけている。主著に『院政期仏画と唐宋絵画』(中央公論美術出版、2015年)、『天皇の美術史1 古代国家と仏教美術』(吉川弘文館、2018年)、『決定版 鳥獣戯画』(平凡社、2021年)等がある。