職名 | 准教授 |
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専門分野 | 文化資源学専門分野 |
研究室 | 文化資源学研究室 |
詳細情報 | 詳細情報【PDF: 351KB】 2020-2021年度【PDF: 209KB】 |
専門は書物史、装幀史、ブックデザイン研究である。従来の製本史研究では、表紙の装飾や金箔紋章による所蔵者の特定が重視され、造本の技術については十分に分析されてこなかった。より広範な読者層の書物を対象とし、文化資源学的資料の検証から、工房における技術継承や本づくりの工程を解明する研究テーマに取り組んでいる。人文社会系研究科の講義や演習では、書物を次世代に継承していくための保存修復の問題、さらにはエディトリアルデザインを活用した書物の新しい表現方法に関しても学生たちと共に探求している。2021年度より、日本におけるルリユールの黎明期を切り開いた装幀家栃折久美子氏について、製本道具の保存とブックデザインの考察を進めている。 著書に『書物と製本術―ルリユール/綴じの文化史』(みすず書房)、『或る英国俳優の書棚』(水声社)、『美しい書物/アーツ・アンド・クラフツ運動』(幻戯書房)などがある。