本研究科附属 北海文化研究常呂実習施設が所蔵する骨製クマ像(複製)を、法文2号館1階事務室受付前に展示しました。

 

 

このクマ像は、北海道北見市のトコロチャシ跡遺跡から出土したもので、「オホーツク文化」の後期(8~9世紀)に属します。5~9世紀の北海道オホーツク海沿岸に展開したこの文化には、動物、特にクマをかたどった遺物が多くみられます。

この像はその代表とも言えるもので、トドの骨から作られています。クマの全身が精緻かつ優美に表現されており、クマを特別視する観念がうかがえます。

 

 

以下のURLからもこの像の詳細な画像等が閲覧できます。

 

常呂川下流域の考古資料コレクション https://www.l.u-tokyo.ac.jp/t_collection/jp/pages/p40.html

 

なお、この展示は、2022年度未来社会協創推進本部登録プロジェクトである「人文学における国際的地域・社会連携の推進」プログラムの関連事業になります。