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リュドミラ・ウリツカヤ『陽気な葬儀』における多彩な人・民族・宗教

スラヴ文学研究公開セミナー・シリーズ

第1回 2015年11月6日(金)午後4時50分~6時35分

テーマ:リュドミラ・ウリツカヤ『陽気な葬儀』における多彩な人・民族・宗教 報告者:奈倉有里(東大大学院人文社会系研究科博士課程スラヴ語スラヴ文学専門分野)

 リュドミラ・ウリツカヤの『陽気な葬儀』は、1992年から1997年にかけて書かれた中編小説で、ウリツカヤ自身のアメリカ体験をふまえアメリカに亡命したロシア人を中心に描いた作品だ。作中では主人公のユダヤ人アーリクをはじめ、さまざまな民族、宗教の登場人物が対話を交わすなか、テレビで91年の8月クーデターが起こったことを知り、人々は時代の移り変わりを感じていく。今回は冒頭部分のテキストを読むとともに、作中に表れた民族観・宗教観を探っていきたい。 テクスト: Людмила Улицкая, «Веселые похороны»冒頭5ページ