行事予定
臨床死生学・倫理学研究会 (死生学特殊講義 「臨床死生学・倫理学の諸問題」)
概要
- 開催日
- 水曜 (不定期)
- 時間
- 午後6時50分~8時30分
- 定員
- 約1000名(先着順)
- 実施方法
- Zoom ウェビナーを利用したリアルタイムのオンライン研究会
- *オンライン研究会への参加には、インターネット接続環境(WiFiもしくは有線LAN)が必須になりますので、予めご了承ください。
- *参加登録いただいたメールアドレス宛に、後日オンライン研究会に使用するZoom URLおよびZoomマニュアルをお送りします。(開催のためのURLは各回で異なります。)
参加について
臨床死生学および臨床倫理学の諸課題に関して、医療と介護の現場の実践家や、医学・看護学・保健学・哲学・倫理学・社会学・教育学などのさまざまな分野で取り組んでいる研究者らからご講演いただき、質疑応答で理解を深めて参りたいと思っています。
どうぞお気軽にご参加ください。
2025年7月2日(水)ACPと切っても切れないお金の話
福村 雄一(ふくむら ゆういち) 先生
(司法書士法人福村事務所 代表司法書士。東大阪プロジェクト代表者。)
【福村先生より自己紹介文と講演紹介文をいただきました】
専門は終活に関する業務(遺言作成支援、相続手続一般、死後事務委任契約、任意後見契約、遺産承継業務、家族信託など)。病院や在宅医療の医療職、地域の介護職から成年後見業務以外の業務の依頼を受ける中で、『ACPとお金回りの業務の共通点』に気づき、医療職・介護職と法律専門職の連携強化を目指しています。書籍も複数出版するなど情報発信にも力を入れています。
最近は、いわゆる身寄りのない方に関するご依頼が増えてきています。本講演では、実例をご紹介しながら、早期からのACPを実現するために医療職・介護職と法律専門職がどう連携していくについて、「ACPと切っても切れないお金の話」について話題提供したいと思います。
参加方法(7月2日分):
募集開始までしばらくお待ちください。メルマガ登録はこちら前期の開催日程
- 4月23日(水)
- 「成人肺炎診療ガイドライン2024」の意義
小宮 幸作 先生
(大分大学 医学部 呼吸器・感染症内科学講座 教授) - 5月14日(水)
- チーム医療と臨床倫理ー臨床倫理プログラムの実装
清水 千佳子 先生
(国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター乳腺・腫瘍内科医長/診療科長、がん総合診療センターセンター長) - 5月28日(水)
- 過疎地域で暮らす人を支えるために~生きかた・活きかた・逝きかた~
阿部 智介 先生
(医療法人慈孝会 七山診療所 所長) - 6月11日(水)
- 腹膜透析患者のpeer-to-peerネットワークがもつ力
北村 温美 先生
(大阪大学医学部付属病院 中央クオリティマネジメント部 副部長、DEIイニシアティブ、腎臓内科) - 7月2日(水)
- ACPと切っても切れないお金の話
福村 雄一 先生
(司法書士法人福村事務所 代表司法書士)
これまでの研究会
2025年4月23日(水) 「成人肺炎診療ガイドライン2024」の意義
小宮 幸作(こみや こうさく) 先生
(大分大学医学部呼吸器・感染症内科学講座 教授)
【小宮先生の自己紹介文と講演紹介文】
大分大学医学部 呼吸器・感染症内科学講座 教授
専門は、呼吸器感染症、高齢者肺炎、抗酸菌感染症であり、日本呼吸器学会成人肺炎診療ガイドライン等に携わっています。肺炎を発症する患者さんの多くは高齢者が占めており、単なる肺の感染症とみなせるものは少なく、加齢に伴う衰弱の要素が強くなる病態が中心となります。侵襲的行為や栄養補給の考え方など、医療現場において倫理的な課題が多く存在します。2024年に肺炎ガイドラインが7年ぶりに刷新されましたが、このような倫理的記述も取り入れられるようになりました。ご紹介するとともに、活発な議論ができればと思っております。
2025年5月14日(水) チーム医療と臨床倫理ー臨床倫理プログラムの実装
清水 千佳子(しみず ちかこ) 先生
(国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター乳腺・腫瘍内科医長/診療科長、がん総合診療センターセンター長)
【清水先生の自己紹介文と講演紹介文】
国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター 乳腺・腫瘍内科 診療科長。専門は乳がんの臨床腫瘍学。
近年、がん医療は目覚ましい進歩を遂げています。しかし予後の不確実さ、治療による身体的・心理社会的・経済的な影響は変わらずにあり、患者も医療者も医療やケアの方針の決定に悩むことが少なくありません。筆者はがん患者の抗がん剤治療や妊孕性に関する意思決定をどのように支援すべきか、当事者(患者・家族、医療チーム)が納得感の持てる実践のあり方を模索していくなかで、臨床倫理を学び、その延長線上で、臨床倫理委員会や臨床倫理コンサルテーションに関わることになりました。本講演では、組織として臨床倫理を実装する試みとその課題についてお話したいと思います。
2025年5月28日(水)過疎地域で暮らす人を支えるために~生きかた・活きかた・逝きかた~
阿部 智介(あべ ともすけ) 先生
(医療法人慈孝会 七山診療所 所長)
【阿部先生の自己紹介文と講演紹介文】
1980年生まれ。医療法人慈孝会七山診療所所長。唐津東松浦医師会理事、日本医師会未来医師会ビジョン委員会委員。
佐賀県唐津市七山(旧七山村)で医師として老若男女問わず全ての患者を受け入れ、地域のために日夜働く父の背中を見て育ち医師の概念が形成されました。医師となって5年目の30歳の時に父の体調が崩れ始めサポートするため実家に戻り、32歳の時に父が急逝し診療所を引き継ぎました。人口1,700人の山間過疎地という厳しい環境の中、地域住民が安心して暮らせる環境をつくるために山々を駆け回っています。また、唐津市・玄海町の多職種や行政の仲間とともに「いきかた~生きかた・活きかた・逝きかた~」をテーマに唐津市・玄海町いきかたプロジェクトとして、最期まで自分らしく生きることができる地域を目指し日々奔走しています。
2025年6月11日(水)腹膜透析患者のpeer-to-peerネットワークがもつ力
北村 温美(きたむら はるみ) 先生
(大阪大学医学部付属病院 中央クオリティマネジメント部 副部長、DEIイニシアティブ、腎臓内科)
【北村先生の自己紹介文と講演紹介文】
大阪大学医学部附属病院 中央クオリティマネジメント部 副部長、DEIイニシアティブ 特任准教授(常勤)、腎臓内科。
ライフワークは「患者参加」「person-centered care」「ピア・サポート」。20年以上腹膜透析診療に携わり、治療とともに生きる患者さんと一緒に悩み、考え、歩んできました。多くの患者さん・ご家族が、他の患者さんとお話ししたいと希望されることに気づき、積極的に患者会や日常診療において患者・家族同士の情報共有の場を設けてきました。本日は、個々の患者の持つ経験知を共有することで生まれる効果(学習、共感と不安の軽減、エンパワメント)について、研究結果と実践例をもとに、お話ししたいと思います。
≪医療・介護従事者のための死生学≫基礎コース
- 参加
認定 - 受講生の方は、2回参加で1コマ分の「死生学トピック」ないし「臨床死生学トピック」として認めています。
オンライン開催のため、単位シールをご要望の方はご自身の住所・氏名を書いた封筒(110円切手を貼付してください)を上廣講座にご郵送ください。取得された単位を申告していただきますと、その分の単位シールをご返送いたします。
郵送先:
113-0033
東京都文京区本郷7-3-1法文2号館3階25号室
東京大学大学院 人文社会系研究科
上廣死生学・応用倫理講座
特任研究員 野瀬彰子 宛
大変恐れ入りますが、ご協力いただければ幸いです。
これまでの活動は こちら