行事予定

臨床死生学・倫理学研究会 (死生学特殊講義 「臨床死生学・倫理学の諸問題」)

概要

開催日
水曜 (不定期)
時間
午後6時50分~8時30分
定員
約500名(先着順)
実施方法
Zoom ウェビナーを利用したリアルタイムのオンライン研究会
*オンライン研究会への参加には、インターネット接続環境(WiFiもしくは有線LAN)が必須になりますので、予めご了承ください。
*参加登録いただいたメールアドレス宛に、後日オンライン研究会に使用するZoom URLおよびZoomマニュアルをお送りします。(開催のためのURLは各回で異なります。)
*登録開始日はメールマガジン上でお知らせします。メールマガジンの配信をご希望の方は こちらからどうぞ。

参加について

臨床死生学および臨床倫理学の諸課題に関して、医療と介護の現場の実践家や、医学・看護学・保健学・哲学・倫理学・社会学・教育学などのさまざまな分野で取り組んでいる研究者らからご講演いただき、質疑応答で理解を深めて参りたいと思っています。
どうぞお気軽にご参加ください。

2022年6月29日(水) 身体抑制のないケアを目指して 出村 淳子 先生
(金沢大学附属病院 看護部 副看護部長(臨床倫理担当))

【出村先生から以下の自己紹介文とご講演内容をいただきました】
 金沢大学就職後、消化器外科、手術部、血液内科・呼吸器内科、外来、乳腺科・産婦人科を経験し、耳鼻咽喉科頭頚部外科の看護師長を経て2020年より現職にいたる。看護部内の臨床倫理の委員会を運営し、臨床倫理コンサルテーションチームのコアメンバーとして、院内の倫理的問題にも対応している。
 本講義は、高度急性期医療を行っている当院が取り組んできた抑制に頼らない看護について紹介します。抑制は、人間としての尊厳を尊重することを責務とする看護師が、医療現場において大きな葛藤を感じる倫理的問題の一つだと思います。安全も守りながら、尊厳も重んじるケアができないかに取り組んだ当院の臨床倫理の歩みについてお話させていただきます。

参加方法(6月29日分):

受付は終了いたしました。また次回のご参加をお待ちしております。

予約キャンセルのご連絡はこちらからお願いいたします。

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前期の予定

6月15日(水)
慢性腎臓病・透析医療におけるSDM(shared decision-making)の現況と課題   
小松 康宏 先生
(群馬大学大学院医学系研究科 医療の質・安全学講座 教授)
6月29日(水)
身体抑制のないケアを目指して   
出村 淳子 先生
(金沢大学附属病院 副看護部長(臨床倫理担当))

これまでの研究会

2022年4月20日(水) 集学的痛みセンターの誕生までの道のりとその意義(多職種集学的痛み診療)加藤 実
(春日部市立医療センター ペインクリニック科 主任部長、日本大学医学部麻酔科学系麻酔科学分野 臨床教授)

【加藤 実先生より以下の自己紹介文とご講演内容主旨をいただきました】
 専門は麻酔科学、疼痛学。麻酔科医の仕事は、患者さんの安全を確保しながら手術前、手術中、手術後の身体的苦痛と心理社会的苦痛に対する予防と治療、外科系医師には安心して手術に集中できる環境の提供を通じて、患者さんが早期に日常生活を取り戻すことを目的とした周術期管理をしてきました。
 ペインクリニック医としては、従来から非がん及びがんの痛みで困っている患者さん並びにお子さんの痛み治療に携わり、2014年に日本大学医学部附属板橋病院に、痛み治療の最後の砦の部門として、難治性慢性痛患者さんを対象に多職種集学的痛みセンター外来を新設しました。看護師、薬剤師、精神科医、ペインクリニック医の順番で診察し、患者さんの語りを引き出しながら、痛みに関する身体的要因と心理社会的要因の情報収集と両者の関わりの評価を通じて痛みの原因と痛みの対応法を見つけ、患者さんの主体的な痛み対応力獲得に向けた関わりをしています。本講演では当痛みセンター外来診察の実際を紹介しながら、痛みの多面性について皆様と情報共有ができればと思います。

2022年5月11日(水) 在宅医療における意思決定支援 ― MSWの役割 阿部葉子
(在宅ケアクリニック川岸町 医療ソーシャルワーカー、居宅介護支援事業所かわぎし町 主任介護支援専門員)

【阿部葉子先生より以下の自己紹介文とご講演内容主旨をいただきました】
 総合病院、ホスピスでの医療ソーシャルワーカー経験を経た後、居宅介護支援事業所での介護支援専門員、地域包括支援センターでの社会福祉士として、地域を拠点としたソーシャルワークを展開しておりました。
 2009年から、現職である、新潟市内の在宅療養支援診療所の開設時より、医療ソーシャルワーカーとして勤務しています。当院の理念でもある「在宅緩和ケアが一つの選択肢」となり得る地域づくりを目指し、日々ソーシャルワーク実践を行っています。兼務している主任介護支援専門員として、地域の介護支援専門員の指導にあたったり、医療・介護連携促進のための多職種ネットワークの立ち上げなども行っており、取り組みの紹介をふまえ、チームで行う意思決定支援の実際をお伝えできたらと思います。


2022年5月25日(水) ハイデガーの「死」の概念と他者理解の問題 ― ケアの現象学に向けて 田村未希
(東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座 特任助教)

【講演者による自己紹介文と講演概要】
 専門は哲学・現象学で、マルティン・ハイデガーの哲学を中心に研究しています。ハイデガーは、人間の事実的な生のあり方をありのままに記述、分析しようとした哲学者として知られています。その中でも私はまず知の問題、現象学の文脈では他者理解に関する分析に注目しています。人それぞれ社会的・文化的背景や生い立ちが異なる状況の中で「相手を理解すること」は困難な課題ですが、臨床倫理的に適切な意思決定支援を行っていくためには極めて重要なものです。人はどうしても自分の見える世界の中だけで相手を理解しようとする傾向を持ってしまっています。その中でどうすれば真正な理解を目指すことができるのかという問題にハイデガーは真摯に向き合ってきました。今回の研究会では、このハイデガー現象学における分析を概観した上で、ケアの場面での考察を試みます。またハイデガーは「死」を、有限な生を生きる人間のあり方の問題として哲学の中心問題に据えた哲学者としても知られています。「死」は人間の生を限界づける現象ですが、実はこれが他者理解の問題と密接に関係しています。このことについても、研究会の中でお話しできればと考えております。

2022年6月15日(水) 慢性腎臓病・透析医療におけるSDM(shared decision-making)の現況と課題 小松 康宏 先生
(群馬大学大学院医学系研究科 医療の質・安全学講座 教授)

【小松先生から以下の自己紹介文とご講演内容をいただきました】
専門は臨床腎臓病学(小児・成人)ならびに医療の質・安全学です。医療の質・安全学は、諸科学の成果を応用し、現行の保険医療制度のなかで提供できるはずの医療と現実の医療の較差、エビデンス・プラクティス・ギャップを縮めようとするものです。患者の価値観、ニーズの理解なしに質の高い医療を提供することはできません。群馬大学では患者参加型医療をすすめていますが、共同意思決定はその要でもあります。腎臓病SDM推進協会の代表幹事として、これまで約2000名以上の医師、看護師を対象としたSDMのワークショップも開催してきました。
講演では、医療の質・安全学の視点から、EBMと患者中心の医療をとらえるとともに、腎臓・透析医療における共同意思決定の現状と課題について考えたいと思います。

≪医療・介護従事者のための死生学≫基礎コース

参加
認定
受講生の方は、2回参加で1コマ分の「死生学トピック」ないし「臨床死生学トピック」として認めています。

オンライン開催のため、単位シールをご要望の方はご自身の住所・氏名を書いた封筒(84円切手を貼付してください)を上廣講座にご郵送ください。取得された単位を申告していただきますと、その分の単位シールをご返送いたします。

郵送先:
113-0033
東京都文京区本郷7-3-1法文2号館3階25号室
東京大学大学院 人文社会系研究科
上廣死生学・応用倫理講座
特任研究員 坂井愛理 宛

大変恐れ入りますが、ご協力いただければ幸いです。

これまでの活動は こちら