行事予定

臨床死生学・倫理学研究会 (死生学特殊講義 「臨床死生学・倫理学の諸問題」 )

概要

開催日
水曜 (不定期)
時間
午後6時50分~8時30分
定員
約500名(先着順)
実施方法
Zoom ウェビナーを利用したリアルタイムのオンライン講義です。
*オンラインセミナーの受講には、インターネット接続環境(WiFiもしくは有線LAN)が必須になりますので、予めご了承ください。
*参加登録いただいたメールアドレス宛に、後日オンライン講演に使用するZoom URLおよびZoomマニュアルをお送りします。(開催のためのURLは各回で異なります。)
*登録開始日はメールマガジン上でお知らせします。メールマガジンの配信をご希望の方は こちらからどうぞ。

参加について

臨床死生学および臨床倫理学の諸課題に関して、医療と介護の現場の実践家や、医学・看護学・保健学・哲学・倫理学・社会学・教育学などのさまざまな分野で取り組んでいる研究者らからご講演いただき、できるだけディスカッションもしたいと思っています。
どうぞお気軽にご参加ください。

前期の研究会はすべて終了いたしました。ご参加ありがとうございました。

これまでの研究会

2021年4月21日(水)“役に立つ” とはどういうことか――超高齢社会の〈老い方〉を考える 森下直貴(老成学研究所 理事長/浜松医科大名誉教授)

昨年、『新版「生きるに値しない命」とは誰のことか』(中央公論新社)を出版し、障害者施設殺傷事件、安楽死論争、トリアージに通底する「役に立つ/役に立たない」という社会集団の価値基準を問い直しました。死の前には老いがあります。講義では、寝たきりと認知症に直面する高齢者を範例として、制度と生きがいの両面を考慮しつつ、その種の価値基準を組み換える方向を探ります。浜松医大名誉教授、京都府立医大客員教授。

2021年5月12日(水)コロナ禍の日本人論 竹内整一(東京大学名誉教授)

専門は倫理学、日本思想史、死生学。日本人の精神の歴史を辿り直しながら、それが現在に生きるわれわれにどのように繋がっているかを考えています。著書に、『魂と無常』(春秋社)、『花びらは散る 花は散らない』(角川選書)、『「やさしさ」と日本人』(ちくま学芸文庫)、『ありてなければ』(角川ソフィア文庫)など。
(講演主旨)辻風・旱魃・地震・疫病など「災禍の頻繁でしかも全く予測し難い国土に住むものにとっては天然の無常は遠い遠い祖先からの遺伝的記憶となって五臓六腑にしみ渡っている」(寺田寅彦)といわれる日本人の災禍論を、自然と人為との関与という点を中心に、自粛論・自発論・正義論(+「鬼滅の刃」)論などとして考えてみます。

2021年5月26日(水)口腔医学が拡げる医療の幅 ― 臨床死生学・倫理学との接点 曽我 賢彦(岡山大学病院 医療支援歯科治療部 部長・准教授)

 専門は歯周病学、がん口腔支持療法、周術期(手術前後の時期)の口腔内の管理。歯科の専門性を医療全体の質の向上に活かすための日常臨床、研究、そして教育に携わっています。
 歯科医療に対する一般的なイメージは、歯あるいは口腔疾患を治す技術的なものが強いものと想像します。一方で現在、歯科医療は、口腔を全身の一臓器として捉え、口腔の健康が全身の健康にどのように役立つか、そして役立てるためのアプローチはどうあるべきかという内容が論じられるようになり、いわば口腔医学として医療の幅を拡げるための潮流が加速しています。
 本講演では、歯科の専門性が様々な医療現場でどのように役立つか、そして口腔医学がどのように医療の幅を拡げつつあるのかを自身の日常臨床や研究からご紹介するとともに、その過程で必然的に生じる臨床死生学・倫理学との接点について示したいと思います。

2021年6月9日(水)コロナ禍における看取り ― 「ホームホスピスかあさんの家」にて 市原 美穂(認定特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎 理事長/一般社団法人全国ホームホスピス協会 理事長)

 家で最期まで暮らしたいけど介護力がない、医療の依存度が高くて施設でも受け入れられない等の相談が寄せられ、2004年「ホームホスピスかあさんの家」を開設した。一人暮らしが困難になった時、少人数で共に暮らし安心して居ることのできる居場所づくりで、その後この仕組みは全国の医療・介護関係者の間に広がり、現在58軒開設されている。
 今回の講演では、コロナ禍の中での「かあさんの家」の実践を報告する。2020年春以来、人生最期の時に大切な人を看取ることができない、家族との面会ができないために症状が悪化するという事態が起き、生老病死が医療に任されて、いのちの尊厳が見失われているなと感じた。コロナ感染のリスクだけで、大切なものを手放してはならないと、感染管理と日常生活の維持をどう両立させていくかを考え、ご家族の面会を制限せず、また看取りの時にはご家族に寄り添ってもらった、それぞれの物語をお伝えしたい。

2021年6月23日(水)生と死のグラデーション ー 死生観の再構築 広井 良典(京都大学こころの未来研究センター 教授)

【広井良典先生より以下の自己紹介文とご講演内容主旨をいただきました】
 私の専攻領域は公共政策と科学哲学となりますが、大きくは「人間についての探究」と「社会に関する構想」を架橋することが基本的な関心です。そうした問題意識からこれまで行ってきたのは、第一に医療や福祉、社会保障などの分野に関する政策研究で、これは次第に環境、地域再生等の領域に広がっていきました。
 第二は死生観や時間、ケア、コミュニティなどのテーマに関する原理的な考察で、自分の中では関心の核に位置しています。第三は以上の二つをつなぐもので、具体的には「定常型社会=持続可能な福祉社会」と呼びうるような社会像の構想です。
 本講義では、上記の第二の柱にそくして、近年のテクノロジーがもたらす「現代版“不老不死”の夢」とも呼ぶべき動きを出発点に、ミクロレベルでの「生と死のグラデーション」等という視点、また人類の歴史において「無」や「死」がどのように理解されてきたかというマクロレベルの視点を踏まえながら、死生観のあり方を考えてみたいと思います。

≪医療・介護従事者のための死生学≫基礎コース

参加
認定
受講生の方は、2回参加で1コマ分の「死生学トピック」ないし「臨床死生学トピック」として認めています。

オンライン開催のため、単位シールをご要望の方はご自身の住所・氏名を書いた封筒(84円切手を貼付してください)を上廣講座にご郵送ください。取得された単位を申告していただきますと、その分の単位シールをご返送いたします。

郵送先:
113-0033
東京都文京区本郷7-3-1法文2号館3階25号室
東京大学大学院 人文社会系研究科
上廣死生学・応用倫理講座
特任研究員 坂井愛理 宛

大変恐れ入りますが、ご協力いただければ幸いです。

これまでの活動は こちら