行事予定
2025年度シンポジウム「認知症を有する人のためのエンドオブライフ・ケア―Comfort Feedingを目指して」
概要
- 日時
- 2026年 3月 8日(日) 13時 00分 ~ 17時 00分
- 実施方法
- Zoomウェビナー(リアルタイム)
Zoomウェビナーを用いたオンライン開催です。
*オンライン参加にはインターネット接続環境(WiFiもしくは有線LAN)が必須になりますので、予めご了承ください。 - 参加費
- 無料
- 定員
- 約1000名(先着順)
- *登録開始日はメールマガジン上でお知らせしています。今後、メールマガジンの配信をご希望の方は こちらからどうぞ。
- 共同主催
- 一般社団法人 日本老年医学会
東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座 - 後援
- 日本老年看護学会、日本老年歯科医学会、日本老年社会科学会、日本認知症学会、日本認知症ケア学会、日本認知症の人の緩和ケア学会、日本エンドオブライフケア学会、日本医学哲学・倫理学会
参加について
参加方法:
1月中旬よりお申し込み受付を開始いたします。お申し込みの開始日程はメールマガジンにてお知らせいたします。メールマガジンにご登録の上、お待ちください。メルマガのご登録はこちらからお願いいたします。
- 【お問い合わせ】
東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座 eventdls[at]l.u-tokyo.ac.jp *[at]を@に入れ替えてお送りください。
シンポジウム趣旨
日本は世界に冠たる長寿社会であり、長寿社会は認知症を有する人が多い社会でもあります。認知症の原因疾患にもよりますが、その主要な原因であるアルツハイマー病の場合、病状の進行に伴って摂食嚥下障害が発生しやすくなり、最終段階では摂食困難となります。美味しく食べることは生きることとQOL(quality of life)に直結する、すべての患者/介護サービス利用者(本人)とご家族にとって切実な問題であり、食支援は高齢者医療・ケアに携わるすべての専門職にとって最も重要な課題の1つといえます。人生の最終段階(end of life:EOL)にある高齢者の「食べる喜び」を支えるケア(comfort feeding)は、ひとりひとりの人権と尊厳を擁護するために必須といえます。
そこで、日本学術振興会科学研究費助成事業基盤研究(B)「認知症高齢者の「食べる喜び」を重視したエンドオブライフ・ケアガイドの開発」では、現場の実践に資するEOLケアガイドの作成を目指して研究し、その知見を発表するに至りました。このEOLケアガイドが、高齢者施設や在宅療養の場で、本人にとっての最善のケアを目指して試行錯誤を繰り返している多職種チームの仕事を助け、認知症を有する人が食べることによって快の経験を味わいながら最期まで生きることを支える社会の実現に役立つことを心から願っています。
本シンポジウムの主催者である日本老年医学会と東京大学上廣死生学・応用倫理講座はこれまで15年間、EOLケアに関するシンポジウムを共同主催し、様々な観点から、最期までよりよく生きることを支援するEOLケアについて検討してきました。食支援を尽くし、嚥下困難となったあとの看取りについてもこれまで複数回テーマとし、医学的根拠を踏まえ、本人の価値観・人生観・死生観を反映したより良いケアのあり方を模索してきました。
日本老年医学会はEOLケアの改善のため、これまで「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン」、「ACP推進に関する提言」、「立場表明2025」等を発表し、本人を人として尊重する医療・ケアはどうあるべきか、多くの医療・ケア専門職や市民とともに考え、実現しようとしてきました。日本老年医学会のこうした活動の目的は、東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣講座の研究・実践活動が共有するところです。
ひとりひとりを人として尊重しようとする臨床家の倫理的な姿勢は、スキルが伴ってこそ活かされます。そのためにも、今回のシンポジウムで参加者のみなさまとともに学ぶことができれば幸いです。
日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(B)
「認知症高齢者の「食べる喜び」を重視したエンドオブライフ・ケアガイドの開発」研究代表者
北海道医療大学 看護福祉学部長 教授 山田 律子
東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター上廣講座 特任教授
日本老年医学会 エンドオブライフ小委員会委員長 会田 薫子
プログラム
- ■座長
- 山田 律子
(北海道医療大学 看護福祉学部長 教授) - 会田 薫子
(東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座 特任教授) - ■シンポジスト
- 「認知症を有する人へのエンドオブライフケア:Minimal Comfort Feedingの提案」
山田 律子
(北海道医療大学 看護福祉学部長 教授) - 「末期認知症の人の緩和ケアと食支援」
平原 佐斗司
(東京ふれあい医療生活協同組合 研修・研究センター長) - 「エンドオブライフにおけるcomfortな口腔と食」
枝広 あや子
(東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と精神保健研究チーム 認知症と精神保健 専門副部長/歯科医師) - 「食べるを支える栄養ケア」
本川 佳子
(東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と精神保健研究チーム オーラルフレイル・栄養 専門副部長/管理栄養士) - 「食支援から見えてくるその人のLIFEと多職種協働の価値~介護老人保健施設の実践から~」
中川 真奈美
(社会福祉法人栄和会 介護老人保健施設あつべつ 副施設長 老人看護専門看護師) - 「認知症になっても最期まで喜びのある生活」
武田 幸
(有限会社ライフアート グループホーム福寿荘Ⅱ 施設長)
≪医療・介護従事者のための死生学≫基礎コース
- 参加
認定 - 「医療・介護従事者のための死生学」基礎コースの受講者でこのシンポジウムに参加された方に、「臨床死生学トピック(または死生学トピック)」のシールを2単位分(2枚)お配りいたします。
- 単位認定シールをご希望の方は、大変恐れ入りますが、本シンポジウムにご参加いただいたことを申告の上、事務局まで110円切手を貼った返信用封筒をご郵送ください。
お送り先:〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学大学院人文社会系研究科 法文 2号館 3階 25号室 上廣死生学・応用倫理講座 特任研究員 野瀬彰子宛

