報告

2022年度シンポジウム「ACPの考え方と実践 ― 本人を人として尊重する意思決定支援」

概要

日時
2023年 3月 5日(日) 13時 00分 ~ 17時 00分
実施方法
Zoomウェビナー(リアルタイム)
Zoomウェビナーを用いたオンライン開催です。
*オンライン参加にはインターネット接続環境(WiFiもしくは有線LAN)が必須になりますので、予めご了承ください。
参加費
無料
定員
約1000名(先着順)
*登録開始日はメールマガジン上でお知らせしています。今後、メールマガジンの配信をご希望の方は こちらからどうぞ。
共催
一般社団法人 日本老年医学会
東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座
後援
埼玉県医師会、日本救急医学会、日本老年看護学会、日本在宅救急医学会、日本生命倫理学会、日本医学哲学・倫理学会

参加について

参加方法:

たくさんのご応募ありがとうございました。参加受付は終了しました。

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  • 【お問い合わせ】
    東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座 eventdls[at]l.u-tokyo.ac.jp  *[at]を@に入れ替えてお送りください。

プログラム

 一人一人を人として尊重し、それぞれの価値観・死生観に沿った人生の最終段階における医療・ケア(end-of-life care: EOLケア)を実現するために、ACP(advance care planning)の実施を志す医療・ケア従事者が増えてきました。 ACPはEOLケアの意思決定支援のための方途です。医療・ケアを受ける本人の意向を把握し尊重するために、本人を中心として、意思決定に関わる家族等と医療・ケアチームが適切に対話のプロセスをすすめることが求められています。
 しかし、その臨床実践にはまだまだ困難が伴っているようです。理由の1つは文化的な背景にあると思われます。そもそもACPは米国など英語圏からの模倣で導入されましたが、英語圏のACPは英語圏の文化と法・制度を前提としています。しかし、日本はその前提を共有しているとはいえません。そのため、英語圏と同様に行おうとすると困難さを感じるのではないでしょうか。
 それでは、どのような考え方や工夫が必要なのでしょうか。
 今回のシンポジウムでは、意思決定に関わる文化的特徴と法・制度等に関する相違を踏まえ、日本でACPを実践する際の考え方と具体的な対応のあり方について検討します。
 特に意思決定支援に難渋しやすい超高齢者や神経難病患者、救急患者のケースを取り上げます。また、地域連携における介護支援専門員の役割や、在宅医療と病院医療の連携のあり方も検討します。
 今回も参加者のみなさまと研究・臨床実践の成果を共有し、現場における問題を解決するための道を探り、実現につないで参りたいと思っております。
 ご一緒にお考えいただければ幸いです。

 

東京大学 大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター上廣講座 会田薫子


■講演
会田薫子
(東京大学大学院人文社会系研究科 上廣死生学・応用倫理講座 特任教授)
「ACP の文化的な多様性 ―― 自らと自ずから」
吉岡佐知子
(松江市立病院 看護局長、老人看護専門看護師)
「超高齢者のためのACP ―― 日々のケアがACP」
丸木雄一
(社会福祉法人「シナプス」埼玉精神神経センター 理事長/センター長、埼玉県医師会 副会長)
「筋萎縮性側索硬化症から学ぶACP」
伊藤 香
(帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター 病院准教授)
「緊急ACP ―― 救急現場での意思決定支援」
大城京子
(和び咲び 副所長 主任介護支援専門員)
「地域とつなぐアドバンス・ケア・プランニング―― ACP 実践におけるケアマネジャーの役割」
小豆畑丈夫
(医療法人社団青燈会 小豆畑病院 理事長・院長、日本在宅救急医学会 発起人・理事)
「地域における在宅医療と病院医療の連携から見えてきた、ACP のあり方」
■コメント
早川正祐
(東京大学大学院人文社会系研究科 上廣死生学・応用倫理講座 特任准教授)
「ケアの倫理の観点から」
■司会
田村未希
(東京大学大学院人文社会系研究科 上廣死生学・応用倫理講座 特任助教)

≪医療・介護従事者のための死生学≫基礎コース

参加
認定
「医療・介護従事者のための死生学」基礎コースの受講者でこのシンポジウムに参加された方に、「臨床死生学トピック(または死生学トピック)」のシールを2単位分(2枚)お渡しします。
単位シールはお申し込み時にご登録いただきました住所へ送付いたします。