活動報告
公開ワークショップ
"Epistemic Injustice and Virtue Epistemology"
概要
- 日時
- 2019 年 11月 27日(水) 16:45 - 20:10
- 会場
- 本郷キャンパス 法文2号館 2番大教室
- ・「本郷地区キャンパスガイドマップ」
- ・「本郷地区バリアフリーマップ」についてはインデックスからダウンロードのうえ、ご参照ください。
- 共同主催
- 東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣講座
敬愛大学プロジェクト研究助成(研究代表者:佐藤邦政)「多様な生き方を認める社会における徳とその教育―大学教育に焦点を当てて―
その他の地図 :
参加について
どなたでもご参加いただけます(事前登録不要)。
※講演・配布資料・質疑応答はすべて英語のみで通訳はつきません。
※講演・配布資料・質疑応答はすべて英語のみで通訳はつきません。
- 【お問い合わせ】 東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座 dalsjp[at]l.u-tokyo.ac.jp *[at]を@に入れ替えてお送りください。
講師
認識論における徳認識論(Virtue Epistemology)の分野で世界的に著名なHeather Battaly教授(University of Connecticut)をお招きし、以下のようにワークショップを開催いたします。
研究者向けのワークショップになりますが、どなたでもご参加になれます。
- Prof. Heather Battaly
University of Connecticut
ワークショップのねらい
これまで哲学の世界では、認識論と倫理学は別々の領域に属するものとしばしば――常にでは、ありませんが――見なされてきました。
しかしながら、私たちの具体的な生活の場面を考えてみると、多くの場合、倫理の問題は同時に認識の問題でもあります。
例えば、疾病や障がいによる差別、性別による差別、人種による差別においては、認識自体が、力関係によって媒介され、相対的に弱い立場に置かれた人は発言権を奪われ、沈黙を余儀なくされることがあります。
また勇気をもって窮状を訴えたとしても、それは正当な言い分としては見なされず軽視されるかもしれません。
さらに言えば、そもそも、当事者の苦境にたいして、周囲の人々の関心が低いため、その苦境を表現する言葉が開発されず、その結果、本人はその苦境を訴える言葉自体を奪われているかもしれません。 現代哲学では、こういった事象は「認識をめぐる不正義」ないし「認識的不正義」(epistemic injustice)と呼ばれ、認識論および倫理学の一つの中心的なトピックとなりつつあります。
そこで本ワークショップでは、認識をめぐる不正義または、それに関連する認識に関わる悪徳(epistemic vice)について、多角的に考察したいと思います。
Program
- ■16:45–16:55
- Opening
- ■16:55–17:40
- Seisuke Hayakawa (The University of Tokyo)
“Rethinking Empathy as hared Epistemic Responsibilityin the Context of Illness” - ■17:50–18:35
- Kunimasa Sato (Keiai University)
“Epistemic Injustice: The Past and Recent Debates” - ■18:45–20:10
- Keynote speech:
Heather Battaly (University of Connecticut)
“Closed-mindedness and Arrogance”



