Home行事予定臨床死生学・倫理学研究会 (2017年度)

臨床死生学・倫理学研究会

概要

開催日 : 水曜 (不定期)
時間 : 午後6時45分〜8時30分
会場 : 本郷キャンパス 法文2号館 2階 2番大教室


臨床死生学および臨床倫理学の諸課題に関して、医療と介護の現場の実践家や、医学・看護学・保健学・哲学・倫理学・社会学・教育学などのさまざまな分野で取り組んでいる研究者らからご講演いただき、全員でディスカッションします。
どうぞお気軽にご参加ください。


11 月 22 日(水)
チーム医療に必要な多職種研修の報告 ――多職種連携コンピテンシーをもとに振り返る
  山岸 紀子(諏訪中央病院 副看護部長)

私は10年ほど前から副看護部長として看護部の教育を担当しています。看護師の教育の充実を図るためには、他の職種のことも同時に考えることが必要と感じ、多職種で一緒に学び合う多職種研修を開始することになりました。当時は、まだ多職種連携・協働という言葉はそれほど一般的でありませんでしたが、病院で働く多くの職員が集まり、考え、語り合い、伝え合うような研修を行うことによって、お互いの職種の垣根が低くなり、職種横断的な繋がりが形成されていきました。
 地域包括ケア時代には、多職種研修を地域の医療福祉行政職まで広げていく必要もあることにも気が付き、これからの展開に期待が高まっています。  今回は当院が行ってきた多職種研修の報告をさせて頂き、皆様からたくさんのご意見を頂きたいと存じます。

12 月 20 日(水)
高齢者医療に関する人格主義倫理学の考え方
  秋葉 悦子(富山大学経済学部経営法学科(刑事法) 教授)
2018年 1 月 24 日(水)
高齢者にとっての「本当の良き医療」とは?――日本在宅救急研究会が目指すもの
  小豆畑 丈夫(青燈会小豆畑病院 病院長兼救急・総合診療科部長/
           日本大学医学部 救急医学系救急集中治療医学分野 診療准教授)



≪医療・介護従事者のための死生学≫基礎コース 受講生の方は、2回参加で1コマ分の「死生学トピック」ないし「臨床死生学トピック」として認めています。


終了日程
4 月 26 日(水)
「長寿時代の臨床死生学・倫理学」
  会田 薫子(東京大学大学院人文社会系研究科 上廣死生学・応用倫理講座)
5 月 10 日(水)
「認知症高齢者の居場所と死に場所について」
  細井 尚人(袖ヶ浦さつき台病院 認知症疾患医療センター)

現在、認知症について発症や進行の予防、早期発見・早期対応など様々な研究や取り組みが実践されています。これらによって、認知症になっても住み慣れた環境で過ごしている人がいます。
しかし一方で、根治的な治療はなく、行動心理症状が現れたり、加齢に伴う衰弱や身体疾患が重度化する人もたくさんいます。 介護者不在、介護負担が大きく在宅での生活が困難な場合も少なくありません。介護施設では人材不足もあり精神症状や身体症状の重度の人は受け入れ困難です。急性期医療では、受け入れを断られてしまうことがあります。当院は千葉県初の認知症疾患医療センターとして「もの忘れから亡くなるまでかかわる」医療を実践しています。
発表者は2000年より当院に開設された認知症治療病棟を担当し、居場所と死に場所の確保に努めてきました。これまでの経験をもとに認知症高齢者の居場所と死に場所について考察したいと思います。

5 月 31 日(水)
「高齢者の薬:ポリファーマシーの危険性とその対策」
  小島 太郎(東京大学大学院医学系研究科 加齢医学講座)

昨今、高齢者の薬の多さが新聞や週刊誌にも問題として取り上げられるようになりました。薬は本来とても有用なものです。
しかしながら、75歳以上の方や要介護状態である方に関しては、薬によって得られるメリットを享受する前に、寿命が来ることもあると考えられます。また、薬が多いことで薬そのものによるデメリットも 起きやすくなります。
 約10年前より高齢者におけるポリファーマシー(多剤併用)の有害性につき研究をしておりますが、講演では、高齢者における薬物療法を行う意味やポリファーマシーの危険性、また減薬への取り組み方について、医療者でない方にも広く理解していだけるようお話したいと思います。

6 月 28 日(水)
「選択を迫られるALS の人々への看護師の支援 -ゆだねるとき、開かれるとき」
  渡邉 賢治(東京女子医科大学 看護学部 老年看護学)

身体が不自由になったとき、どこで暮らしていくのか。治療を続けるのか続けないのか。
いざとなったとき誰に大切なことを伝えるのか。
わたしたちは生き方を選択することができます。
しかし、それらの選択は、同時にわたしたちのその後の生き方を制約します。
選択は、わたしたちの個人的sな内的な決心にとどまりません。
選択は、誰かを動かし、そのまた誰かを動かし、そして自分をも動かしていくのです。
自分を動かしていく力は、わたしたちの決心のおよそ及ばない大きさに膨れ上がることで しょう。
選択とはそういうものであることをわたしたちは知っています。
ですから、迷うのでしょう。それを考えることも、誰かに相談することも。
進行性に身体の筋力が衰え、わずか数年のあいだに数多くの選択を迫られる ALS の人々は、 現場の看護師たちに力強い生き方を発信し続けています。
発表者の臨床経験とこれまでの調査をお話ししながら、選択にのぞむこれからのわたしたちの生き方を皆さんとともに考えたいと思います

7 月 26 日(水)
「高齢者のエンドオブライフ・ケアにおける人材育成」
  桑田 美代子(青梅慶友病院 看護介護開発室)

青梅慶友病院は許可病床数736床、入院患者の平均年齢約89歳、平均在院期間3年5ヶ月、9割が認知症を有し、9割が死亡退院する“終の住処”の役割を担った療養病床です。
死を見据え、多職種チームで人生の最晩年の生を支えるケアを探求してきました。最も大切なのは、日々のケア。そして、スタッフ達の責任と誇り。その活動についてご紹介したいと考えています。

9 月 27 日(水)
共依存を取り巻く現代社会の諸問題――ケアの倫理の可能性
  小西 真理子(国際基督教大学・日本学術振興会特別研究員)

私はこれまで、日本学術振興会特別研究員PDとして、共依存を中心とした病理的な関係性について研究してきました。共依存と呼び得る現象に対して多様な治療法の考案や理論分析がされるなか、共依存関係にあるものが「離れたくない」と主張する場合、それは「病理」として全否定され、「分離」を伴う解決策のみが推奨される傾向にありました。
今回の発表では、共依存を取り巻く問題系を解説した後に、「ケアの倫理」という倫理理論の視点から共依存問題について考えます。その上で、共依存と呼び得る現象における「分離とは異なる解決方法」にはどのような可能性および危険性があるのか、みなさまと一緒に考えさせていただきたいと思っています。みなさまのご意見・ご経験・ご感想をおうかがいできることを楽しみにしています。

10 月 18 日(水)
特別養護老人ホームにおける看取り介護について
  西口 翔(湘南鎌倉総合病院 総合内科 医長/横浜市立大学 健康社会医学ユニット 客員研究員)

私は急性期病院で総合内科・総合診療医として高齢者の診療に携わってきました。その経験の中で、高齢者の診療は難しい、と感じました。そして、多職種との情報共有や他施設との連携が欠かせないことを学びました。病院だけでなく、もっと地域のことを広く知る必要があると思った時に、特別養護老人ホームにおける看取り介護に関する研究にたどり着きました。今回は、その研究の内容を紹介させて頂きながら、皆さまと一緒に勉強させて頂きたいと思っています。よろしくお願いします。

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